やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

ひいおばあさまの言うことには

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

 「Z市の海には、宝物が沈んどる」

 

高校生1年生まで、7人家族でした。

ひいおばーちゃんが存命だったので、嫁姑が三つ巴で、

大人になってから振り返れば、結構互角の戦いを繰り広げておりました。

祖父と父は我関せずの姿勢を貫き通し、当時は歯がゆい思いをしたものの、

今ではそれが賢明であったと分かります。

 

さて、ひいおばーちゃんの話です。

太田胃散を愛用し、日清・日露戦争を乗り越えた強者です。

生粋のモンゴロイドのはずですが、若い頃はグラマー体型だったと思われ、

瞳がブルーグレー(そのDNAは父に引き継がれました)

 

          \ きゅるさんの目とほぼ同じ色 /

  f:id:kaedeya:20180916172215j:plain

 

前掛けのポッケには常に少し湿気ったお菓子が入っており、

私が熱を出して寝込んでいると

 

「そ、サンタ(それ、サンタでも飲んで元気を出しなさい)

 

と、ファンタオレンジを差し入れてくれました。

 

最終学歴は小学校の4年生。その世代としてはごく普通です。

和泉式部の塚があそこの竹藪の東に…」(←実家のわりと近所にあった…なぜに)

故事については、なかなかの物知りでもありました。

 

ただし、時代系列が非常に大雑把。

「この川は昔、船が行き来しとった」

 

               \この川です/

   f:id:kaedeya:20180916165439j:plain

 

とても信じられません。

いつごろの話かと尋ねると、こういう答えが返ってきます。

「 昔 」

江戸時代でしょうか。

 

で、冒頭の言葉なのですが。

ひいおばーちゃんの語りを要約すると、こうなります。

 

1.「昔」、Z市の港はとても栄えていた。

2.多くの船が交易品を積んで、港に入ってきた。

3.贅沢品もたくさんあった。

4.あるとき大地震が起こって、港が海の底に沈んだ。

5.停泊中の交易船は、引き上げられることもなく沈んだままである。

 

「潜って探したら、ええもんが出てくる」

 

いや、潜りませんけどね。本当かなあ。

そんな話、他の誰からも聞いたことがない。

伊勢湾台風とか、あのあたりの時代の話だろうか…。

と、ぼんやり思っていたのですが。とんでもなかった。

 

明応7年8月25日 

地震による津波で、ANZ壊滅!

 

地上に残った部分が現在のZ市らしい。

 

明和7年って、何時代やねん!

「昔」どころの話やないやろ!

 

それより、ひいばーちゃん、

お宝より大事な教訓とかは、ありませんのやろか?!