やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

学校にあるのは『図書室』じゃなくて『学校図書館』です

朝、車に乗り込んでエンジンをかけたら、

「今日は読書の日です」

デミオくんが教えてくれました。

そうか。秋の読書週間というものがあったね。

 

高校勤務の最後の8年間は『図書館の先生』をしていました。

もちろん教科指導もしていましたよ。

幸い、三重県の県立高校の図書館にはだいたい『司書』さんがいらっしゃるので

レファレンス、生徒が求める書籍や資料のアドバイスをお任せすることが出来ます。

 

さて、タイトルの件です。

これからは、学校では『図書室』ではなく、学校図書館と呼んでくださいね。

学校内部では『学校』の部分は省略しても構わないと思います。

 ※ 詳しく知りたい方はこちら ↓ 

   学校図書館法(昭和28年法律第185号)抄:文部科学省

 

これによると、

「学校には必ず学校図書館を作って、司書教諭を置かなくてはならない」

と書いてあります。

毎年、教頭先生が

「えーっと、司書教諭の免許を持ってる人は…」

とか探して、届を出しています。

ふつーに担任や教科担当をしている『教諭』『司書教諭』を兼ねます。

でも『司書教諭』として届け出がされたからといって、必ずしも

  分掌=図書館

とはならないのが、学校(高校)の不思議なところです。

 

ところで、

『司書』『司書教諭』『学校司書』

違い、分かりますか?

はい。私もうまく説明できません。ごめんなさい。 

 文部科学省のHPに説明があります ↓ 

 「司書教諭」と「学校司書」及び「司書」に関する制度上の比較:文部科学省

 

私の乏しい理解力によると、

『司書』=図書館の専門的なお仕事・事務をする人【要:司書資格】

『司書教諭』学校図書館の専門的なお仕事をする教諭【要:司書教諭資格】

『学校司書』学校図書館のお仕事だけする人【資格要件なし】

 

最後の『学校司書』というのがよく分からんですね。

学校の事務の人がなってもいいみたいです。

条件を決めて募集してもいいらしいです。

『学校司書』になった人は、資質向上のため、研修をしなきゃいけないようです。

 

お給料はどこから出るか。

『司書』と『司書教諭』はもちろん、公費ですね。県や自治体から出ます。

『学校司書』は、公費(あるいは一部私費負担もあり)。

 私費、って何 (・ω・ ? 

PTA会費とか、同窓会費のことかな?

お金がからむと、たいそう面倒くさいです。

 

『司書教諭』は結局、「学校に一人いればいい」というだけのものになっております。

そもそも、自分の専門教科以外の書籍や資料のことを勉強する時間、ないですよ。

クラブ活動の指導もありますから。

『学校司書』っていうのも立場がどうも不安定で、多分、すごくやりにくいと思う。

 

それなりに幾つか高校現場を回ってきて思ったのですが、

 

保健室や図書館を大事にしない学校は、アカン。

ろくでもない末路しかありません。

 

お願いします。

全部の学校に司書さん、置いてください。

定時制通信制の生徒たちにも図書館を利用する機会を。

 

ものすごく、本から遠い子たちが多すぎる。

原因は、金銭的に不遇な環境がかなりの割合を占めていると思われます。

 

『図書館の先生(司書教諭資格なし)』を長く勤めた私の叫び。

知事さんに届け! \(°0°\

文部科学省の人にも届け! \(°0°\

 

8年間(+他の学校で1年間)、とても楽しかったですよ。

教室やクラブ活動では見られない生徒の姿を見ることができましたし。

でも、でもですね。

やっぱり生徒たちのことを考えると、専門職の人にいてほしい。

 

それに、教員の立場…というよりヒトとしても困ることが。

多種多様な生徒さんたちとふれあえるのは嬉しいのですが、

トイレに行く暇がない

 

 

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