『朝食はパン』派です。
トーストでも菓子パンでも何でもいいのですが、くるみ入りパンが好きです。
それに紅茶とヨーグルトをプラスしたものが、私の定番朝ご飯です。
今日の夕方、
『そういえば、もう明日のパンがなかったんだった』
と気がついて、スーパーマーケットに行きました。
買い物を終え、車の助手席に袋を置いてびっくり。
\ なんじゃこりゃ !? /
レシートに記載されたお買い物金額 2047円
うち、私の朝食用デニッシュブレッド 235円
他は全部、猫用食料です。
猫用食料。ねこちゃんのごはん。
つまりは、『ねこまんま』。
いにしえ、『ねこまんま』とはどのようなものであったか。
我が家では、冷やご飯にお味噌汁をぶっかけたものでした。
あるいは、冷やご飯にカツオ節を和えたものでした。
時に、カボチャの煮物の残りがご飯に混ぜられたりもしました。
甘党のおばーちゃんにいたっては、あんこを与えて拒否されていました。
犬はあんこでもみかんでも食べていましたが。
人間が食べるものは猫も食べるだろう。
カツオ節さえやっときゃいいだろう。
出汁をとったあとの煮干しで十分だろう。
時代は変わり、猫の食生活も劇的に変化しました。
「カツオ節や煮干しはマグネシウムが多く含まれるので、結石の原因になるかもよ」
猫はペットから家族になり、猫の健康に配慮した専用食を食べています。
伝統的な『ねこまんま』を食べている猫は、いまや少数派だと思われます。
しかし『ねこまんま』という言葉はまだ死語ではないようです。
『にゃんにゃんごはん』という言葉もありますよね。
誰かが、
「今日の晩ご飯は手抜き~。にゃんにゃんごはん~」
と言ったとします。
それを聞いた人は、
ご飯に『ふりかけ』ではない『何か』をかけて食べるのだろう。
と、察します。
決してそれが猫の晩ご飯そのものを指すとは思いません。
キャットフードを食べるの?! と誤解する人もいないでしょう。
ましてや猫を食べちゃうなどという発想は、頭をかすめもしません(日本では)。
猫が食べなくなった『ねこまんま』。
今や人間しか食べなくなった『ねこまんま』。
こんなに真剣に『ねこまんま』について考えたのは初めてです。
こんなにたくさん『ねこまんま』という単語を書いたのも初めてです。
キャットフードを食べるノラ猫の図。