30年ほどの教員生活。
うち、半分は高速道路を使って通勤していました。
冬の足跡が近づくと悩むのが
『いつ車のタイヤをスタッドレスに交換するか』
近畿東海圏に住んでいると、4輪スタッドレスにしておけば大体乗り切れます。
ただし、もらい事故は防ぎようがありません。
事故の当事者にならなくても、どこかで事故が起これば大渋滞に巻き込まれます。
初めて『上』を走っていて、にっちもさっちもいかなくなった、その時の原因は
トンネル事故でした。
これはもう、現場が片づくまでどうにもなりません。
2度目のときは、雪によるIC封鎖のためでした。
次のインターチェンジから先が雪のために通行止めになったのを知ったとき、
私はすでに渋滞のど真ん中にいました。
車はちょびっと動いては止まり、ちょびっと動いては止まりを繰り返しています。
『インターの出口が混雑しているのだな』
と思い、ギアをPに入れて職場に遅刻連絡を入れました。
事故ではありませんから、きっと係員の人が誘導してくれているでしょう。
少しがまんすれば、きっと車列は…
動きません(°△°;
10分、15分、30分…1時間。
車の中では道路交通情報が流れています。
「こちらはNEXCO中日本です。○時○○分現在の道路交通情報をお伝えします…」
お姉さんがお伝えしてくれる情報は、まるで変わりません。変わるのは時間だけ。
1時間が2時間に…。こうなってくると、切羽詰まってきますよね。
🚻人間だもの。
NXSCO中日本に電話を入れました。
「あのう、どうなっているんでしょう」
電話口で対応してくれた方にも、詳しい状況は分からない模様。
「切羽詰まってきたんですけど、どうしたらいいでしょう」
そんなこと、応対してくれているお姉さんにも分かりません。
何回お電話しても、事態も車も動きません。
最後はもう、5分おきに電話していました。ごめんなさい。
「膀胱、破裂しそうなんですけど。救急車呼んでもいいですか?」
そりゃ、「いいですよ」とは言えませんよね。
私はぎゃぎゃーんと車を近くの待避所に乗り入れて、コートをひっかぶって外へ。
ヘリがバラバラと上空を飛んでいます。
乙女の恥じらい < 内臓
ガードレールの外側には緑のフェンスがあって、その向こうは茶畑。
両者の隙間には溝がありました。
\ これが、お茶の花です /
車に戻って窓から外を見ると、わらわらと車から降りてくる男性たちが…。
この時間帯の高速利用者は男性が多いのでしょう。みんな、耐えていたんだなあ、と。
その後、いけないことですが、誰からともなく路側帯を通ってICから脱出しました。
IC付近には交通渋滞は発生していませんでした。
長い長い車列がぴたりと動かなくなった原因を作ったのは、
ICから下りなかったたくさんのトラック
通行止めが解除されるのを、上で待っていたようです。
そら、動かんわ。出口が塞がれているのと同じやんけ \(°△° 💢
トラックの運転手さんにもさまざまな事情があったのでしょう。分からないでもナイ。
しかし、先頭で止まっているドライバーさんたちがゆっくり休憩している間、
こっちは危機を迎えていたのです(身体的にも精神的にも社会的にも)。
んもう。怒りを通り越して、呆れましたよ。
誰に? さあ。誰に対してこの感情をぶつければいいんでしょうね。
その日は職場にたどり着けませんでした。
そんな事件があって以来、その区間で渋滞が起こると
🚻を積んだ緊急車両を見かけるようになりました。
え?1度目ですか?
TVで事故の模様が生放送で報道されていたらしく、各方面に心配をかけていました。
場所は違いましたが、対処法は2度目のときと同じです。
社会人1年生だったから、恥じらいを捨てるのに時間がかかりましたよ。
1度目のときも、2度目のときも、空に向かってこう叫びたかった。
上空をバラバラ飛んでいるヘリコプターさんたち、
映してもいいから🚻を一つ差し入れてくれんかね!!