先週金曜日の午後のことです。
きゅるさんがコタツの中で何やら考え込んでいる様子。
話しかけても、生返事です。
この日、午前中に来客がありました。
いつもなら、お客様をおもてなしするのはきゅるさんの役目なのに。
あまりに『くちゃい』ので、お帰りになるまで隣のお部屋で待機となりました。
きゅるさん、アイデンティティの危機。
ご飯も食べずに考え込んでいます。
^・ω・^n「よし、ちょっくら修行に出る!」
は?
修行というと、七歳以上かつ体重1貫目以上の猫が行くという、伝説のアレですか?
猫岳? 根子岳? でしたっけ。
超能力を授かってくると聞きますが、あれは雄猫限定では?
^ーωー^「いまどき、オスとかメスとか。区別あると思う?」
まあ、去勢避妊処置されている猫が多いですから。
^・ω・^n「それに、そっちの修行はもう済んでる」
あっ、これか。
修行が済んだ猫は、その証しとして耳の一部を食いちぎられるとか。
おかしいと思ってたんだ。
輪っかつけているのに、ケガした様子もないのに、
いつの間にか、右耳の横のところがぎざぎざになってたの。
いや、ちょっと待って。私の心の準備が。
^ーωー^「しょうがないなー。じゃあ、ちょっと待つ」
んで、昨夜私は夢を見ました。
色がちがう。そしてちょっとスマートな猫。
けど、紛れもなく、それはきゅるさんでした。見間違うはずがありません。
ああ、そうか。
次の『猫生(にゃんせい)』が、もうちゃんと用意されてるんだ。
^・ω・^n「わかった?」
うん。ゆっくり休んで、元気になったら戻っておいで。
^ーωー^「気がむいたら」
4月になったら、工事も終わって新しいお家も建っているし。
^ーωー^;「そ、そんなに短い期間で…」
朝、9:40。
獣医さんが切符の手配をしてくれました。
お見送りの花束ももらいました。
いつもより、お別れのおでこすりすりを長めに。
^・ω・^n「んじゃ、行ってくる」
きゅるさん12歳。体重1貫目を遙かに超えた状態で。
修行の旅に出かけました。
切符の代金、13120円。
高いのか安いのか。私には分からんですけど。
帰りを気長に待つとしますか。