大学・短大・専門学校。
推薦で合格を狙う場合、小論文が課されることが多いですね。
現役教員の頃、たっぷりと練習に付き合わせていただきました。
《よくあるパターン》
生徒さん「入試に小論文あるんです。見て下さい」
はいはい。
生徒さん「で、何を書いたらいいですか?」
はい?(°_°;
書いたものを見てくれ、っていうんじゃないんですか。
《とりあえずこう言います》
1.志望校・志望大学の過去問を調べてください。3年分くらいね。
2.調べたら、まず去年の設問に従って何か書いて持ってきてください。
3.学校・大学によって傾向がありますのでそこから対策を始めましょう。
※参考 ↓ 在籍高校にも資料がありますし、なくてもネット検索すればいろいろ出てきます。
《よくある疑問》
「でも、去年出た問題は、今年は絶対に出ませんよね」
うん。出ないだろうね(°_°
志望先の傾向に応じて、書き方のパターンを体に叩き込むんです。
例えば志望先の去年・一昨年の小論文字数が『600字で書きなさい』だった場合。
いきなりそれが『1200字』に変わることはそうそうない。
大きな変更があるなら、事前に情報が入ってくるかもしれないし。
入ってこなくても、条件は皆同じ。受験生間に不公平はありません。
今まで努力してきたかどうかは、書いたものを読めば分かりますから、
その時はその時で、全力を尽くせばいいのです。
★★★このあたりまでは学校で指導してもらえるはず。
いざ、書いたものを見せてもらいます。
最初から素晴らしいものが出てくるはずはないのですが。
うーーーん(ー_ー;
困ってしまって、赤ペンを持つ手が止まることもしばしば。
《困ってしまうケース》
1.『自分の考え』をはっきり述べることに抵抗がある。
2.『論理的な考え方』をすることに慣れていない。
3.『今、社会で取り沙汰されている問題』に疎い。
【なぜそうなる?:楓屋の考察】↓
*ケース1と2は、『日本人あるある』かなあ。
周囲との摩擦はできるだけ避けたい。遠慮する癖がついている。
考えを述べる機会は少なくなり、感覚的に判断して通り過ぎることが多くなる。
*ケース3は、『受験生あるある』ですね。
勉強に忙しすぎて、そんなこと気にしている余裕がない。
もちろん、時事問題ばかりが出題されるわけではありません。
定番のテーマもあります。
【例】環境問題
小論文対策の参考書にも、きっちり載っています。これは勉強してあります。
うん。10年くらい前ならこれでOKだったかな (°▽°;
これは、本当に自分(若者)の考えかな? (°▽°;
真面目な生徒さんほど、参考書の解答例に引きずられます。
やはり、定番テーマでも世の中の動きをちゃんと見ているかどうかが問われますね。
《ものすごく困ってしまうケース》
小難しい言い回しを知っているがゆえに、書いている途中で自分に酔ってしまい、
結局テーマからどんどん外れてしまい、なにがなんだか分からなくなる。
…とりあえず原点に戻ろうか(°_°;
*自分自身の考えや意見を
*無理な背伸びをせずに
*自分が使える言葉で
*誤解無く相手に伝わるように書く。
★★★さてさて、ここからが身内の出番です。
家族親族などに受験生がいらっしゃる方、いらっしゃいますか?
おねがいしまーす\(°▽°
《お願いしたいこと》
何でもいいから会話のキャッチボールをしてください。
1.最近よく聞く話題・ご自身が興味を持ったことについて話を振ってみる。
【例】最近のカトちゃんの激やせが半端ない件
2.ご自分の意見を述べつつ
3.受験生の意見を聞いて、
「そこには同意する」…こういう理由で同意。でもこういう意見もあるよ。
「それは違うと思う」…なぜなら〇〇だから。
4.などと。話が弾めば、しばしお話し合いをする。
*賛成意見とその理由。反対意見とその理由を理解しようとすることで
頭の中を整理する練習になります。
例がおかしい、ですか?(°▽°
・激やせの原因とその危険性。
・年の差婚をどう考えるか(メリットとデメリット)→そもそも『結婚』てナニ?とか…
・介護問題。
・その他いろいろ
興味関心次第で、どんな方向にでも発展させられますよ。
そのとき、その場でふと気になったことで十分なのです。
自分なりの意見とその根拠・理由をはっきりさせてゆく。
途中で考えが変わってもいいのです。
自分と異なる意見に耳を傾けることで、考え方に深みがでてきます。
もちろん、カリキュラムにそういう授業を組み込んでいる学校もありますが、
授業の中だけで完結して、日常生活の中に染み込むのは難しかったりするのです。
そんなの、友だち同士でできないのか、って?(°_°
はるか過去の事例です。
運動部のキャプテンをしていた男子生徒がいました。
よく書を読み、社会問題に関心の深い生徒でした。
ある日彼は、筋トレをしながら隣りにいたチームメイトに問いかけました。
「最近の少年による凶悪犯罪の低年齢化について、どう思う?」
「……」
そのチームメイトには、ちょっと荷が重かったみたいです。
ここまで読んでくださった方に、感謝の癒し画像を。