☆ ☆ 預言者の猫 ☆ ☆ ☆
むか~し昔。
そうじゃのう、だいたい六世紀から七世紀くらいだったかのう。
アラビアの方に、ムハンマドというお方がいらっしゃった。
そうそう。
大天使ガブリエルに啓示を受けなさって、預言者となられたお方じゃ。
ムハンマドは、たいそう猫好きだったそうな。
飼っていた猫を膝にのせて、説教をしたという話もあるでな。
ある日、ムハンマドが出かけようとしたらば
自分の服の上で、飼い猫がぐっすり眠っておった。
『起こすのはかわいそうである』
そう考えたムハンマドは、大事な服をチョッキンしてな。
片方長袖、片方袖なしという
たいへんパンクな出で立ちで出かけたそうな。
ムハンマドが戻ってくると、
猫が出迎え、お礼を言うかのようにぺこりとしたという。
猫の名前は『ムエザ』といってな。
額に『M』の模様がついていたと語り伝えられておる。
ゆえに、彼の地の人々は今に至るもたいそう猫を大切にし、
とりわけ額に『M』のついた猫を敬愛しているそうな。
☆ ☆ ☆
エムザじゃないですよ。
ムエザ。
イスラーム教徒のみなさんにとって、猫は特別な動物。
自分で毛づくろいするし、ノラ猫でもそんなに臭くないし。
『清潔な獣』なんですって。
シマシマの猫だったら、みんなおでこに『M』がついているのでは?
と、思ったのですが。
そうでもなかった(°_°
『M』、ありませんよね。
こちらも『M』は見当たりません。
惜しい! あとちょっとで『M』
これは、あったらびっくりする。
縦線。
くっきりとしたMって、探すと意外にないものなんだなあ。
こういう模様も遺伝なんでしょうね。
そんなことを考えつつ、
ネット世界をごそごそしているときに見つけた動画です。
※ 赤ちゃん連れてモスクにお引っ越し?!(°△°;
世の中、知らないことだらけ。
半世紀近くも生きているのになあ。