今年はみかんの花がたくさん咲きました。
木の周囲には、きれいな甘い香り。
香りに「きれい」というのはおかしいですね。
「清澄な」にしましょうか。
甘いけれども、甘ったるくない。
凜とした甘さ。
・・・・・・・・
五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする
古今和歌集より よみ人しらず
《ざっくり訳》
五月になるのを待ちかねたように花開く、橘。
橘の花の香りを嗅ぐと
「ああ、あの人が好んで衣に薫らせ、
身にまとっていた香りだ…」
と、昔恋した人をしみじみと思い出してしまうのですよ。
※昔の人=昔の恋人。
・・・・・・・・・・
みかんの花が咲くと、この歌を思い出します。
橘の花の香りを直に嗅いだことはないのですが、
匂い袋を持っていまして。
何となく似ている気がするのです。
だって柑橘系だもの(°_°
上の写真は5日前に撮影したもの。
あれから花はほろほろと散りまして、
散った後には、
みかんの実のこどもたち。
こちらは本日撮影したものです。
できかけのみかんの実。
この緑の部分がふくらんで、オレンジ色の実になります。
私もじっくり見るのは初めてです。
可愛いなあ(°▽°
6月には摘果しないと、木に負担がかかります。
全部実ったままにできないのが残念。
かわいそうですが、摘み取ります。
摘んだ若い実を、なんとか有効活用できないかなあ。
☆*☆ おまけ* 昔の人の袖の香 ☆*☆
私が持っている匂い袋。
匂い袋は苦手なのですが、大丈夫でした。
頭がくらくらするようなキツさも嫌みもありません。
『ぜひおひとつ』とオススメしたいのですが…
通販はされておりません。残念。
同じ松栄堂さんの商品で、通販で購入できるのは
↓ ↓ ↓
《商品リンク》お香:花橘の香り。