パカッとパソコンを開いたら、お宝の話題。
『正倉院紀要第42号』の内容がニュースになっていました。
◇花氈にトルコの羊の毛が!
なにそれ、見たい(°△°
花氈(かせん)というのは、花模様のフェルトのカーペット。
羊や山羊など、獣の毛が使われています。
現代では猫の毛で作る方も☆(°▽° o
紀元前から中央アジアで作られ、
生活必需品として親しまれていた美しいカーペット。
正倉院にあるのは8世紀ころに、大陸から輸入されたものです。
毛氈の調査は過去に2回行なわれています。
昭和50年(1975)と、平成6年(1994)
対象となったのは
・花模様の毛氈 37枚。
・無地の毛氈 17枚。
・白地の毛氈 19枚。
平成6年の判定結果では、
毛氈の材質=古品種のカシミヤ山羊のもの
と報告されていたそうです。
それが『ほとんどが羊の毛』と判明したそうです。
カシミヤは敷物には向いていないらしい。
毛氈に使われている毛を、現代の羊毛と片っ端から比較して、
近いものを探すという…。
想像しただけで、気が遠くなる作業(°_°
メリノ、カシミヤ、ニホンカモシカ…。
サフォーク、ロムニー…。
蒙古羊、モンゴル羊、トルコ羊…。
蒙古羊とモンゴル羊は違うのか(°_°;
※サフォーク種の羊(いらすとやさん)
羊のことは全く分かりませんが、
お好きな方には興味深い内容でしょう。
白い毛氈は仔羊の毛を使っているのですって。
当時はすでにハサミで羊の毛を刈っていたので、
繊維に皮膚片が残っていたので分かったらしい。
はるか昔の遠い国の人たちが羊を飼って、
その毛をチョキチョキ切って、
綺麗な模様になるように配置して、
湿気と熱でジュワーっと押し固めて作ったフェルト。
みんながそのカーペットの上で寝転んだり、
おしゃべりしながら美味しいものをつまんだり。
わいわい賑やかに団らんしていたのかなあ。
それをパソコンで見ることができるなんて、
とても不思議な感じがします。
※宝物いろいろ。じっくり見られます ♪