医療現場の声を伝えるニュースを聞いて、
ふと
『従軍看護婦』
という言葉を思い出した。
うんと幼いころに見たアニメ、
「のらくろ」で知った言葉だ。
従軍看護婦のミコちゃんは、
『連隊の花』と呼ばれていた。
たしか、歌詞の中にあった。
見つけられないのだけれど、
大山のぶ代さんが歌う、
♪ 連隊の花、ミコちゃんの~。
というフレーズが頭に残っている。
こんな感じだったかな?
※田河水泡さん原作の漫画には登場しません。
コミカルなアニメだったけれど、
舞台は戦場だ。
その中で彼女は『花』だった。
ずっと前から
コロナが流行する前から
看護師が「看護婦」だった時代から
医療現場では人が足りていなかった。
確保されていたのは
とりあえず日常が回るくらいの人員。
病気やケガは待ったなし。
勤務時間を超えてシフトをまたいで、
働いてくださっていた。
私たちは不安な心のまま、すがる。
体がままならない苛立ちをぶつける。
それを受け止めてくれる方々は
『白衣の天使』であり、
笑顔を向けてくれる『花』だ。
爆弾が落ちてくることはないけれど、
今は『平和な時代』とは言い難い。
素人目にも医療の現場は戦時下に見える。
限界が近い、とか言ってる場合じゃない。
実際には限界を超えている。
天使も花も
生身の人間なのに。
助ける方法が分からない。