やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

「山寺の和尚さん」と猫

先日、にゃにゃにゃさんが憤慨しておられました。

「歌におけるにゃんこのあつかい、ちょっとひどくない?」

junemutsumi.hatenablog.com

 

そして、「ねこふんじゃった」の歌詞を

愛のままにわがままに、

しあわせな歌に変えておしまいになりました。

猫愛者としては見習うべきところがあります。

 

もうひとつの歌。

「山寺の和尚さん」は作詞者不詳。

良寬さんがモデルではとされていますが、

定かではありません。

良寬さんは江戸時代の禅僧(曹洞宗)。

越後(新潟県)の出雲崎出身。

 

手まりが大好き……

というか、夢中になりすぎて

*まりつき = 無我の境地 = 禅

になっていた節があるそうです。

 

さらに、良寬さん本人が作った漢詩

猫のイメージよくない。

楓屋訳でご紹介。

 

^ーωー^; またよけいなことを…。

f:id:kaedeya:20210128133554j:plain

◇*◇*◇*◇

家有猫与鼠

 うちに猫とネズミがおりますのや。

総是一蒙皮

 どっちもこれ、同じように毛皮着てますやろ。

猫飽白昼眠

 猫はようけ食べて、昼間はぐうぐう寝とります。

鼠飢玄夜啼

 ネズミは腹を空かせ、夜中チューチュー鳴きよる。

猫児有何能

 猫には何かできることがありますかいな。

覘生屢中機

 生き物を狙って、しばしば上手に捕まえます。

鼠子有何失

 ネズミは何かアカンところがありますか。

穿器也太非

 器をかじって穴を開けるのがたいそうイカン。

穿器而可補

 けれど、穴の空いた器は直せますやろ。

逝者不復帰

 死んだモノは二度と帰らんのです。

若問罪軽重

 もし、どっちの罪が重いか問うてみたら

秤可傾猫児

 秤(はかり)は、猫の方に傾きますやろな。

◇*◇*◇*◇

 

良寬さんの『草堂集』より。

センター試験の追試験に出たことがあります。

手まり好きと、この漢詩のせいで

「猫を蹴飛ばす和尚さん」

と重なってしまったのかもしれません。

 

良寬さんは生き物にやさしかった。

この猫、お腹いっぱいごはんを食べて

昼間からぐうぐう寝てますよ。

よそんちの猫かノラ猫か知りませんが、

猫嫌いでしたら、この時点で蹴飛ばします。

 

殺生をして生きねばならない猫を哀れむとか。

この漢詩にはそんな思いがこもっていたり…。

すみません。勝手な想像です。

 

で、私が知っていた歌詞は

猫、蹴っていない。

「ぽんと蹴りゃ ニャンと鳴く」

じゃなくて

「ぽんとつきゃ、ニャンと鳴く」

でした。

 

蹴られて痛い思いをしたら、猫は

^・皿・^ ぶしゃーー!!

ですよ。

『ニャン』どころじゃない。

これは和尚さん、猫と遊んでいますね。

 

では、歌いましょう\(°▽° 

 

替え歌「山寺の和尚さん」

♪~ 山寺の おしょさんは

  猫と手まりで遊びたい

  猫を紙袋でおびき寄せ

  ポンとつきゃ

  チョイと招く

  ポンでチョチョチョイ

  ニャンとな。

 

どうかな(°▽°

^ー_ー^ ……。

f:id:kaedeya:20210128140726j:plain

 

^・_・^ ぱぱー?

^ー_ー^ 息子よ、何も言うな。

f:id:kaedeya:20210128141143j:plain

付け足し。

ちなみに「こりゃひでえ」な俳句も残っています。

柿を採っていた万助さんを見上げていた良寬さん。

あとで囲碁で万助さんに負けて、

「一筆お願いします」と言われて書いた句。

 

 柿もぎの きん玉寒し 秋の風

 

良寬さん、何書いてくれちゃってるの。

 

^・ω・^ ご訪問、ありがとうございます。

novel.daysneo.com