今日は土曜日。本格的にゴールデンウィークです。
猫たちが暮らす実家では、家主さまは2回目のワクチン接種のため高熱を出し、遊んでくれるお兄ちゃんは部活の大会に出かけました。
なんでしょう、この現実。
去年のゴールデンウィーク中は、全国的に『緊急事態宣言』が発令されておりましたから、感染者の少ない地方の学校もお休みが多く、部活動も全面休止でした。
三重県に限りますと、今年の方が感染者数が多いのです。
2020年、第一波のときの感染者数はピークで6人(4/16と1/17)。
4月24日に2人の感染者が出た後はずっと0でした。
検査数が少ないですから、隠れ陽性の人はいたかもしれません。
2021年、第四波がやってきてから、ピークは72人(4/22)。
4月26日に『緊急警戒宣言』が出ました。
その後、4月30日の新規感染者数は52人。
ほとんどが変異株感染者。病床数はまだまだ少ない。人工肺ECMO(エクモ)を使いこなせる人は…。
今年の方が切羽詰まっていますが、生活はコロナ前に戻ろうとしています。
きっとコロナがある日常に慣れたのでしょう。
ゴールデンウィークと週末が重なった今日、各地の観光スポットは多くの人でにぎわっているようです。当然、感染対策はしているのでしょうが、相手は目に見えないウィルスです。完璧はありません。
ご近所の娯楽施設が休業中だから、と気楽に県外へと出かける方々もいらっしゃるようです。
5月1日。本日の東京の新規感染者数は1050人。
決して少なくはないと思うのですが、もう人の心には響かない数字になりました。
コロナ 飽きた
だそうです。ブームが過ぎ去ったかのようです。
『リモートワーク』『ズーム会議』『おうち時間』『新しい生活様式』。
去年は確かに生きた言葉たちだったのですけれど。
今年の平日は通勤電車も満員だったし、ゴールデンウィークに入ってから新幹線の下りは最大90%の乗車率。空港も帰省や旅行の人がいっぱい。
おうちでどんなにオシャレで優雅な時間を過ごしても、見てくれる人がいないと張り合いがない。「ステキね」と褒めてもらえないとなんだかもの足りない。ずっとひとりぼっちはつまらない、孤独に耐えられない。家族そろって家の中に閉じこもっているとストレスが溜まる、息がつまる。
つまる、つまらないの問題かどうかは一旦横に置きます。
つまりは、飽きたのです。
なら仕方ない。
行列のできていた人気のタピオカ屋さんだって、ブームが過ぎれば唐揚げ屋さんに変わるのです。
自粛生活に変わる面白そうな生活を、誰かが提案してくれないとダメみたいです。
タレントさんが素敵な『おうち生活』を披露してくれても無意味なんです。だって、タレントさんは他の人にその『ステキ生活』を見てもらえるのですから。普通の人がまねしたところで、飽きてしまえば虚しいだけなのです。
外に出たからといって、空から爆弾が落ちてくるわけじゃありません。
『感染するものなら、とっくに感染している』
『ささっと行ってささっと帰ってくれば大丈夫』
そんな気分がまん延しています。
「まん延防止等重点措置」でも止められません。
今、目の前にいない誰かへの感謝や思いやり。それだけで自らを律することができるほど、私たち日本人は強くなかったというだけの話です。
他人のことは言えません。私はほぼ毎日家の外に出ていますから。
離れたところから2~3人の人とちょろりと挨拶を交わす以外、獣と虫とカエルくらいにしか出会いませんが。
今日はお店にも行ってしまいました。
今週のお題「おうち時間2021」