やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

【お散歩注意】犬や猫の除草剤中毒が増えています

平日のダイちゃん一家。

猫たちの朝は、お見送りの儀から始まる。

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家主さんご一家のお出かけを母屋の玄関で見守ります。

そのまましばし待機。

ごはんをくれる人間が黒い箱に乗って現れるのを待ちます。

n^・ω・^n おはよー。

お庭で迎える猫、4匹。

離れの中で待つ横着猫、2匹。

この日も平和な一日が始まる……はずだったのですが。

 

^ーωー^ お水、うまー。

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ダイちゃんの様子がいつもと違います。

 ◇ カリカリのお代わりを要求しない。

 ◇ ちゅ~るを浮かべた水より普通の水。

 

ちょろりと猫玄関から外へ出て、戻ってきてまた水を飲む。

どうしたのでしょう。

尿路結石が再発したのでしょうか。

それとも、おべんぴでしょうか。

お腹を見せなさい(°_°

下腹をむにむにと触って張りを確認します。

柔らかで、何かが滞っている気配はありません。

冬用猫マットを洗濯しつつ様子を見ます。

 

^・ω・^ 新しい爪とぎ~ ♪

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ご機嫌なキジの横を通り、外に出ようとしましたら。

^・ω・^n 畑に行きましょう!

そばで寝ていたダイちゃんが立ち上がってスタンバイ。

いや、私はマットを干しに(°_°;

^・ω・^ 畑に行くべき!

 

最近暑いから、昼間は外に出たがらなかったのに。

私が畑にいる間もずっと家の中でごろごろしていたのに。

トイレ(大)でしょうか。

とりあえず、洗濯物片手に畑に向かいます。

 

^・ω・^ 畑~ ♪

弾む足取り。

外に出る元気があるのなら、心配いらないかな。

……と、思いきや。背後で妙な音が。

 

^・▢・^; ぐげっ、がぽ!

ダイちゃんの口から、さっき飲んだ水が逆流。

うわああー\(°△°;

慌ててお家にUターン。

洗濯干しも後回しです。

 

^ーωー^ ちょっと寝ます。

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丸いベッドは縁が猫の背中にフィット。

しかしこれはあったか冬用ベッドです。

他の猫たちは床やテーブルの上でぐんなり伸びているのに。

 

^ー_ー^; あぢー。

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ほら、この体たらくですよ。

 

絶対おかしい(°_°;

ダイちゃんをネットに入れ、動物病院へと車を走らせました。

 

診療台の上に保定されたダイちゃん。

体温計をおちりにプスッとさされ、診察開始。

 

食欲がなく、ぐんなりして、ときに嘔吐。

これで発熱していれば『風邪』である可能性が高いです。

平熱の場合は、原因が分かりづらいのだそうです。

ダイちゃんの場合は熱はなし。

 

代わりに

診療台が毛まみれになりました。

夏の抜け毛なんていうレベルではありません。

不適切な言い方になりますが、

ハゲ散らかしている(°_°;

この表現がこれほどぴったりくる状況を、他に見たことがありません。

保定している女医さんも毛まみれ。

「毛づやも悪いし。これは相当体調が良くないねえ」

体調のせいでこんな急激に毛が抜けるなんて。

ダイちゃんの毛皮がぺそぺそです。

 

【症状】

1.食欲がない。

2.嘔吐。

3.何となく元気がない。

4.動悸・脈が早い。

5.尋常でない抜け毛。

 

血液検査とその他もろもろ。

内臓の状態を診ていただきました。

 

^・ω・^ ふー、疲れた。

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ダイちゃん、診察室でおとなしく結果待ち。

この慣れ具合はどうかと思われます。

 

【結果】

*心臓:正常。

 心臓バイオマーカーによるNT-proBNP検査

*すい炎:なし。

 猫膵特異的リパーゼ検査

フィラリア検査:陰性。

*肝臓:とても悪い。

 GPT/ALT= 205  U/ℓ(正常値は22~84)

 

脱水症状がありましたので点滴をしてもらいました。

小腸にも少し炎症があるようです。

 

可能性としましては、

「除草剤による中毒症状」

であろうということです。

 

中毒は、例えばこんなふうに起こります。

・歩道を散歩中、アスファルトに生えている草を踏む。

・近くの草むらに鼻をつっこむ。

・草むらに分け入ってしまう。

その草に薬剤がかけられたばかりだった場合、体に薬剤が付着。

体を舐めた犬や猫が体調に異変をきたします。

 

獣医さんによりますと、今年は中毒の患畜さんがとても多いそうです。

コロナのせいで家にいる時間が長くなり、

「家庭菜園やガーデニングを始める人が増えたから」

と思われます。

 

プロの農家さんは安全第一。

こまめに草刈りをし、生き物に害のあるものを避けます。

薬剤を使うときも価格より安全性を重視します。

これはベテランガーデナーさんも同じです。

『あ、これ安い』

と、安全性に欠ける除草剤を選んだりはしません。

 

殺虫剤や除草剤などの農薬が使われる場所が増えた。

ときに安全性に疑問のある薬剤が人家の近くで使われている。

 

これが中毒患畜急増の原因となっている可能性が大。

回復したワンコさんと飼い主さんが

「いつものルートを散歩したら、草がごっそり枯れていた」

という話もあるそうですよ。

 

 症状が軽ければ、中毒だと気づかないまま回復することもあるようです。

本犬、本猫の運と体力次第です。

 

ダイちゃんの場合、肝臓の数値と抜け毛が尋常ではないので

「3日ほどお預かりしましょう」

獣医さんがひょいと抱っこして

「クーラーの効いた涼しい部屋で過ごしましょうか」

客室にご案内。

 

^・ω・^ また別荘暮らしかな?

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ダイちゃんが去った後に散らばる大量の抜け毛。

中毒と抜け毛。

ナポレオンか(ー_ー;

 

ダイ・ボナパルト・ヌケチラカシーノ。

昨日から入院中。

検査・点滴等費用:28,600円。

今朝面会に行きましたら、けっこう元気でした。

 

他人様のことより、自分も気をつけなくては(ー_ー;