実家の庭でぼけーっとしておりましたら、
「カエちゃん、キンジソウ食べん?」
通りかかった区長さんに声をかけられました。
はて、キンジソウとは(°_°
まだお目にかかったことがありません。
耕運機を転がす区長さんの後について行きました。
手入れの行き届いた畑。地肌がきれいです。
ところでキンジソウとやらはどこにあるのでしょう。
「これこれ」
たいそう茂っていたため、目が滑って見過ごしました。
ひと畝をみっしり覆い尽くすこの植物が
キンジソウ
金時草(キンジソウ)
*キク科ギヌラ属
*主産地:石川県金沢。伝統的な加賀野菜
・愛知→式部草(シキブソウ)
・熊本→水前寺菜(スイゼンジナ)
・沖縄→ハンダマ
葉っぱの表が緑。裏が高貴な紫色。
なるほど、金時芋の色だから金時草。
高級なお野菜の気配がします。
初めてお目にかかります(°▽°;
びびる私。
区長さんはバシバシと茎ごと切ってくれました。
45リットル袋にどさー。
あの、どやって食べれば…。
「おひたし!」
葉っぱだけ採って、さっと湯がいて。
あとは、カツオ節におしょうゆ。
ゴマ和えにしても美味しいそうです。
では、茎から葉っぱを取るところから。
^・_・^ うわあ、どっさり。
ほ~ら、キレイな色ですよ(°▽°
ちぎってはザル、ちぎってはザル。
厚みのある葉っぱです。キャベツくらいかな。
なんだかプルンとした手応えがありますね。
当然ですが、猫は手伝ってくれません。
このあとキジとクロは廊下でケンカを始めました。
私の気と猫の毛が散りますからやめてください。
小袋6つ分のキンジソウ。
さて、どうやっていただきましょうか。
▇ おひたし
1.沸騰したお湯に放り込む。
2.30秒~1分弱、かき混ぜながらぐつぐつ。
3.ざるに上げて、軽くしぼる。
見た目がワカメのようになりました。
カツオ節としょうゆでシンプルに。
ますますワカメそっくりになりました。
お味はどうかな。いただきます。
ぽりぽり(°~°
弾む歯応え。
ほのかな香りは春菊に似て、
かすかにワカメのようなぬめりがあります。
おいしいです(°~°
▇ 炒めびたし
1.フライパンに金時草をどさー。
2.ささっと炒めます。
°_°)紫色の水が出てきた。
ほうれん草の炒め物をイメージしていました。
ところが葉っぱに含まれる水分が予想以上に多かった。
途中で煮びたし風の料理に路線変更。
3.バターと白だしを投入。
4.めんつゆを足してみる。
いかにもアントシアニンたっぷり。
眼精疲労、免疫力向上、アンチエイジングの効果が期待できます。
いただきます。ぽりぽり。
°~°)ちょっと味が濃かったかな。
ご飯のお供にいいと思う(°~°
お野菜自体に個性がありますからね。
調味料の種類は少ない方がいいかもしれません。
▇ お好み焼き風
キャベツくらいの厚み。
水分多め。
ならば、水分を吸い取ってくれる調理法で。
1.金時草をざく切りにする。
2.ボウルに入れて、お好み焼き粉と卵を投入。
3.ぐるぐるとかき混ぜる。
べしゃべしゃしていたら、粉を追加。
手応えが固いようなら少し水を入れる。
このへんは、好みによりますね(°▽°
4.こんな感じかなと思ったら、熱したフライパンへ。
もちろんホットプレートでも可。
今回は少しだけオリーブオイルをしきました。
じゅう~。
むう~、形が悪いな(ー_ー
お好みソースとマヨネーズをぐるぐるっと。
せめて可愛い模様を描けばよかったなあ。
まあ仕方ない。いただきます。
ぽりぽり(°~°
この歯応えがいいですね。
春菊のような香り、と言いましたが
もともとそんなに強くありません。
苦手な方でもこれなら大丈夫。
ソースとマヨネーズが勝ちます。
とろけるチーズがほしかったな(°~°
3種の調理法を試してみました。
どれも美味しかったですよ。
和洋中、どれでもいけそうですね。
金時草はまだまだ残っています。
次は天ぷらか、パスタか、グラタンか。
^・ω・^ 天ぷらうどんを所望です。
なるほど。おつゆを狙ってますな。
しかし、そんな都合よくいくわけが…。
°▽°)ほい、うどんのお出汁。
n^・ω・^n 家主さん、ぐっじょぶ!
今日のお昼は天ぷらうどん。
猫たちも大満足。
みんながおいしい思いをしたのでした。
めでたし、めでたし。
^・ω・^ パンやスイーツにも使えそう。