猫薫る9月。
サバからムスクの香りがします。
以前にも書いたことがあるのですが、
真夏には匂わなかったのです。
今日、なでなでしていて気づきました。
どうやら匂いの出所は後ろ頭あたりです。
もしやこれは…(°_°;
猫の体からはフェロモンが分泌されています。
1.フェイシャルフェロモン
別名:安寧フェロモン。
おでこ、耳の付け根、あごなどの顔周りと、しっぽの付け根から出ます。
猫が顔をすりすりするのは、
「ここは自分の居場所」
「安心できるところ」
というしるしをつけているのですね。
この行動は「バンティング」と呼ばれております。
ニオイつけ+猫を落ち着かせる効果があるそうです。
^ーωー^ ここはクロのへやです。
仏間の障子にバンディング。
ここは仏さまの部屋です。
2.警戒フェロモン
肉球や肛門から出ます。
怖い思いをしたり、危険を感じたときにでるフェロモンです。
猫は鼻の頭と肉球しか汗をかきません。
病院に連れて行くときに『にくきうがじっとり』。
この冷や汗とともに、フェロモンも分泌されているようです。
こちらのフェロモンは嬉しすぎて興奮しているときも出るとか。
はしゃぎすぎの猫からも分泌されているかもしれません。
^≧▽≦^ うきょきょー。
汗+フェロモン=ポップコーンのにおい。
すー…、ぷはー。
3.性フェロモン
発情期の時にプシャーっとスプレーする尿の中に含まれます。
ただしストレスによるスプレーと「性フェロモン」は関係ないとか。
イライラすると、あちこちにスプレーしまくることがありますよね。
くっさいのには変わりないので、原因を何とかしないといけません。
^ー皿ー^ さわらないで!
チビたんの高速パンチ。
彼女は避妊済み女のコですが、たまに庭木や草の根元にスプレーします。
ナワバリ主張のマーキングかな。
・・・・・
猫のフェロモンについておさらいいたしました。
フェロモンは、
ヤコブソン器官
で感知されます。
日本語では鋤鼻器(じょびき)。
猫ですと上顎の奥、鼻腔にある器官です。
『第二の鼻』と呼ばれたりもするようです。
このヤコブソン器官。いろいろな生物が持っています。
鋤鼻器は、系統発生学的にはカエル・イモリなどの両生類以上の脊椎動物に見られ、ヘビ・トカゲ・カメなど 爬虫類で良く発達し、多くの哺乳類に認められる。しかし、鳥類と一部の霊長類( 旧世界サル)には存在しない。ヒトにおいては、鋤鼻器は胎児期には存在するが、成長に伴って退化し、存在しても痕跡である。
副嗅覚系 - 脳科学辞典 より
人間ですと、胎児期には存在するが成人には存在しない。
それがヤコブソン器官。
しかし、しかしですよ。
ねこねこフェロモンを
「人間も無意識のうちに感じ取っている」
という研究報告があるらしいのです。
残念ながら、研究論文そのものは拝読しておりません。
どこにあるのかな。
図書館でレファレンスをお願いしないとダメかな。
チビたんは私の身が危ないのでパス。
キジとクロの全身を嗅ぎ回りました。
どこも匂いません。
^ー_ー^ 肉食獣だもの。
ムスクの香りがするのはサバだけ。
くんかくんか。
これはサバのフェイシャルフェロモンなのか。
匂ったり匂わなかったりするのはなぜなのか。
身近なのに謎まみれ。
猫は本当に奥の深い生き物です。
^ー_ー^ とっても迷惑した。