さわやかに晴れた週末、金曜日。
朝食を終えたペソは顔を洗っておりました。
耳の後ろまできちんと洗っております。
たたずまいに余裕が出てきましたね。
撫でてもビクッとしなくなりました。
私が実家に行くと必ず在宅。
足元で8の字を書いてお出迎えしてくれます。
さて、もう頃合いでしょう。ごそごそ。
^・_・^ キケンがあぶない。
さすがはキジ。
キャリーの気配を察知しました。
死角で準備していたんだけどなあ。
ターゲットではないからいいんですが。
^・_・^ ん?
細いボディーを両手で挟んでよっこいしょ。
^・_・^ ん?
この世に生を受けて五年半。
ペソがキャリーに入るのは初めてです。
何が起こったか分かっておりませんね。
きょとんとしている間に運びましょう。
写真など撮っている場合ではありません。
まあ、撮るんですけどね。
^・△・^ どこいくの?
これはただならぬ事態である。
良くないことような気がする。
^・△・^ びょお?
かすれた声で鳴き始めましたよ。
しかし残念だったな。ふっふっふ。
もう誰も助けてはくれないのです。
尻子玉に別れを告げる時がやって来ました。
^・ω・^ いってらっしゃい。
サバ姉ちゃんがお見送り。
初めて車に乗って、初めての病院行です。
どっきどき。
着いてみるといつもの動物病院は大混雑。
入院、通院、処置、手術。
患畜さんがいっぱいです。
去勢は緊急性が低いですからね。
待ち時間が長くなりそうです。
とりあえず受付を済ませましょうか。
「この子はおとなしいですか?」
獣医さんに尋ねられて返答に窮しました。
比較の問題ならば、こやつはチョロ猫です。
しかしおとなしいか?
おとなしい猫ってどんな猫?
「夕方に迎えに来てください」
ゆっくり説明している時間はありません。
獣医さんはお忙しいのです。
ペソをキャリーごと預けて私は帰宅。
時刻は午前10時を過ぎておりました。
少し小腹がすきましたね。
ではおやつなどを ――おや電話。
「お迎えに来てください」
はい。Touch and go。
ペソはおとなしい猫ではなかった。
獣医さんに、やんちゃさんと言われました。
「お家の方が落ち着くでしょう」
ちびっこペソ、3.5㎏。
猫エイズキャリア。
ぶうぶうとイビキをかいて爆睡中。
お代を支払って連れ帰ります。
とりあえず、寝かせておきますか。
麻酔が覚めるまでもうしばらくかかるでしょう。
それまでゆっくり寝ていてくださ…
出てきよった。
自由の利かない体でごそごそしております。
爪を切ってもらいましたのであんよつるつる。
這ったあとに垂れっぱなしの鼻水が。
^+_+^ まえにすすめない。
おそらく私から逃げたいはずなのです。
しかしなぜかぎゅうぎゅう潜り込んできます。
この隙間から逃げるのは無理ですよ。
^+_+^ あんぜんなところ。
この後もペソはキッチンをずるずる這い回りました。
もう好きにするがよい。
私が見ていると落ち着かないでしょう。
ひとりで過ごしてもらうことにしました。
ちょっぴり心配な一夜が明けて今日の朝。
^・ω・^ きゃっほい。
サバ姉ちゃんの後ろについて走るペソ。
すっかり元気になりました。
楽しそうでなによりです。
ー_ー)ケンカが減るといいなあ。