スーパーでパンを買いました。
パッケージがかぼちゃ模様でした。
かぼちゃ味のパンではありません。
紛らわしい…(ー_ー;
今さらですが、備忘録を兼ねまして
ハロウィンについて少しまとめておきます。
※友人による画
▇ ケルトのお祭り
ハロウィンの原型は「サウィン」「サワン」と呼ばれるケルトのお祭りです。
農耕牧畜で暮らしを立てていた人々にとって、サウィンの祭りは秋の収穫を祝い冬に備える『収穫祭』という意味合いがありました。
またケルトの暦では11月1日から『新年』が始まりますので、10月31日の夜は新年の『前夜祭』にもなります。
※日没をもって一日の終わりとする文化もあります。
その場合、
*10月31日、太陽が沈んでから
*11月1日、太陽が沈むまで
これが新しい年の一日目となります。
▇ サウィンの日
ー秋が青ざめた年を冬に譲り渡すー
あの世とこの世の境界があいまいになり、不思議なことが起こりやすくなると考えられています。
1.亡者の里帰り
亡くなった人の霊が、懐かしい我が家に帰ってきます。
寒さに震える霊たちは、身内や家族に迎えられて、暖かな部屋の中で心温まるひとときを過ごします。
2.妖精たちの季節
11月1日は冬の始まり。
暗い冬は妖精たちが本領を発揮する季節です。
サウィンの日には妖精たちが大はしゃぎ。
うっかり妖精の世界に連れて行かれると帰れなくなります。
人間でないものたちから人間を守るため、サウィンの日には盛大に火を焚きます。
3.未来をのぞき見る日
一年のうちで、霊的なパワーが最も高まる日。
サウィンの夜には、さまざまな予言や占いが行なわれました。
『バーム・ブラック』という占いケーキは有名ですね。
大きなケーキにさまざまな小物を隠して、みんなで取り分けます。
それぞれの取り分の中に何が入っていたかによって、一年がどんな年になるかを占います。
*指輪:結婚が近い。布きれ:お金に苦労する。など
レシピも形もいろいろ(°▽°
※コインが出たら「お金が入ってくるよ!」という知らせ☆
▇ ケルトの暦
一年は、二つに分けられます。
*太陽の力が強まる明るい季節
→ 盛りゆく半年。
*太陽の力が弱まる暗い季節
→ 衰えゆく半年。
=衰えゆく半年 =
◇11月1日:サウィン(ハロウィン)
新年。冬の始まり。
◇12月21日:ユール
冬至。
◇2月1日:インボルグ
女神ブリギットの日。
一年の精霊が眠りから覚める。
◇3月21日:オスタラ
春分。
=盛りゆく半年=
◇5月1日:ベルティネ
夏の始まり。
◇6月21日:ミッド・サマー
夏至。
◇8月1日:ルーナサ
太陽神ルーの日。
盛りゆく神の死/衰えゆく神の誕生。
◇9月21日:マボン
秋分。
特に重要とされるのは、5月1日と11月1日。
この日に行なわれるお祭りは、今でもメジャーです。
メイ・クイーンとかね(°▽°
▇ ざっくりハロウィンの変遷
◇ケルトの宗教儀式。
↓
◇アングロ・サクソン族に取り入れられる。
「ハロウィン・デー」。
↓
◇キリスト教に引き継がれる。
「諸聖人の祝日」。
ハロウィンが現在のような形になったのは、
アングロ・サクソン族のせい?(°_°
アメリカでさらに派手に進化した気配があります。
▇ ハロウィンとカボチャ
ー Trick or Treat ー
ハロウィンといえばカボチャ。
オレンジ色のカボチャをくりぬいて、ランタンを作ったりしますね。
※こんな感じ。
カボチャは南北アメリカ原産です。
ヨーロッパにカボチャを伝えたのはコロンブス。
1492年、未知の大陸に到着(°_°
ということは、それ以前のヨーロッパには
カボチャはありません(°_°
ハロウィンにカボチャを使うのは、アメリカ発祥。
もとはカブを使っていました。
今もアイルランドでは、カブでランタンを作っている地域があるようです。
ついでに、ジャック・オー・ランタン。
本体はカボチャではなく、中の火。
鬼火ですね(°_°
妖怪も妖精も、いろいろです。
どんどん新種が現われます。
今年のお祭りにはアマビエあたりが出没するかな。
▇ ハロウィンのお守り
サウィン、サワン、ハロウィン。
昔ながらの伝統に則って祭司を行なっている地域もあるでしょう。
けれど、ほとんどの地域で無礼講の仮装パーティー(お菓子付き)の様相を呈しております。
共通するのは、人間ではないものが主役を張るというところ。
日本の盆踊りの輪の中に亡き人の姿を見ることがあるという。それと同じで、ハロウィンのパーティーにも悪霊や妖怪がこっそり紛れているかもしれません。
不安な方のためには、お守りがあります。
《用意するもの》
・ナナカマドの枝 2本
・赤いリボン
《作り方》
ナナカマドの枝を十字の形に交差させる。
赤いリボンで結ぶ。
身につける。
以上 \(°▽°
節度を守って楽しいハロウィンをお過ごしください。
^・ω・^ これを書くとき調べたの。
*参考文献***
ジェーン・ギフォード/ケルトの木の知恵
JGフレーザー/図説金枝篇・下
田中仁彦/ケルト神話と中世騎士物語
……他いろいろ。