やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

ハロウィンは妖精の新年

スーパーでパンを買いました。

パッケージがかぼちゃ模様でした。

かぼちゃ味のパンではありません。

紛らわしい…(ー_ー;

 

今さらですが、備忘録を兼ねまして

ハロウィンについて少しまとめておきます。

f:id:kaedeya:20200924120217p:plain※友人による画

 

ケルトのお祭り

ハロウィンの原型は「サウィン」「サワン」と呼ばれるケルトのお祭りです。

農耕牧畜で暮らしを立てていた人々にとって、サウィンの祭りは秋の収穫を祝い冬に備える『収穫祭』という意味合いがありました。

またケルトの暦では11月1日から『新年』が始まりますので、10月31日の夜は新年の『前夜祭』にもなります。

 

※日没をもって一日の終わりとする文化もあります。

 その場合、

 *10月31日、太陽が沈んでから

 *11月1日、太陽が沈むまで

 これが新しい年の一日目となります。

 

▇ サウィンの日

 ー秋が青ざめた年を冬に譲り渡すー

あの世とこの世の境界があいまいになり、不思議なことが起こりやすくなると考えられています。

 

1.亡者の里帰り

亡くなった人の霊が、懐かしい我が家に帰ってきます。

寒さに震える霊たちは、身内や家族に迎えられて、暖かな部屋の中で心温まるひとときを過ごします。

 

2.妖精たちの季節

11月1日は冬の始まり。

暗い冬は妖精たちが本領を発揮する季節です。

サウィンの日には妖精たちが大はしゃぎ。

うっかり妖精の世界に連れて行かれると帰れなくなります。

人間でないものたちから人間を守るため、サウィンの日には盛大に火を焚きます。

 

3.未来をのぞき見る日

一年のうちで、霊的なパワーが最も高まる日。

サウィンの夜には、さまざまな予言や占いが行なわれました。

『バーム・ブラック』という占いケーキは有名ですね。

大きなケーキにさまざまな小物を隠して、みんなで取り分けます。

それぞれの取り分の中に何が入っていたかによって、一年がどんな年になるかを占います。

 *指輪:結婚が近い。布きれ:お金に苦労する。など

 

レシピも形もいろいろ(°▽°

  f:id:kaedeya:20201016231003p:plainf:id:kaedeya:20201016230827p:plain

※コインが出たら「お金が入ってくるよ!」という知らせ☆

 

ケルトの暦

一年は、二つに分けられます。

*太陽の力が強まる明るい季節

 → 盛りゆく半年。

*太陽の力が弱まる暗い季節

 → 衰えゆく半年。

 

=衰えゆく半年 =

 ◇11月1日:サウィン(ハロウィン)

 新年。冬の始まり。

 ◇12月21日:ユール 

 冬至

 ◇2月1日:インボルグ

 女神ブリギットの日。

 一年の精霊が眠りから覚める。

 ◇3月21日:オスタラ

 春分

 

=盛りゆく半年=

 ◇5月1日:ベルティネ

 夏の始まり。

 ◇6月21日:ミッド・サマー

 夏至

 ◇8月1日:ルーナサ

 太陽神ルーの日。

 盛りゆく神の死/衰えゆく神の誕生。

 ◇9月21日:マボン

 秋分

 

特に重要とされるのは、5月1日と11月1日。

この日に行なわれるお祭りは、今でもメジャーです。

メイ・クイーンとかね(°▽° 

 

▇ ざっくりハロウィンの変遷

ケルトの宗教儀式。

  ↓

アングロ・サクソン族に取り入れられる。

 「ハロウィン・デー」。 

  ↓

キリスト教に引き継がれる。

 「諸聖人の祝日」。

 

ハロウィンが現在のような形になったのは、

アングロ・サクソン族のせい?(°_°

アメリカでさらに派手に進化した気配があります。

 

▇ ハロウィンとカボチャ

 ー Trick or Treat ー

ハロウィンといえばカボチャ。

オレンジ色のカボチャをくりぬいて、ランタンを作ったりしますね。

※こんな感じ。

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カボチャは南北アメリカ原産です。

ヨーロッパにカボチャを伝えたのはコロンブス

1492年、未知の大陸に到着(°_°

 

ということは、それ以前のヨーロッパには

カボチャはありません(°_°

ハロウィンにカボチャを使うのは、アメリカ発祥。

もとはカブを使っていました。

今もアイルランドでは、カブでランタンを作っている地域があるようです。

 

ついでに、ジャック・オー・ランタン。

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本体はカボチャではなく、中の火。

鬼火ですね(°_°

妖怪も妖精も、いろいろです。

どんどん新種が現われます。

今年のお祭りにはアマビエあたりが出没するかな。

 

▇ ハロウィンのお守り  

サウィン、サワン、ハロウィン。

昔ながらの伝統に則って祭司を行なっている地域もあるでしょう。

けれど、ほとんどの地域で無礼講の仮装パーティー(お菓子付き)の様相を呈しております。

共通するのは、人間ではないものが主役を張るというところ。

日本の盆踊りの輪の中に亡き人の姿を見ることがあるという。それと同じで、ハロウィンのパーティーにも悪霊や妖怪がこっそり紛れているかもしれません。

不安な方のためには、お守りがあります。

《用意するもの》

 ・ナナカマドの枝 2本

 ・赤いリボン

《作り方》

 ナナカマドの枝を十字の形に交差させる。

 赤いリボンで結ぶ。

 身につける。

 

以上 \(°▽°

 

節度を守って楽しいハロウィンをお過ごしください。

 

 

^・ω・^ これを書くとき調べたの。

novel.daysneo.com

 

*参考文献***

ジェーン・ギフォード/ケルトの木の知恵

JGフレーザー/図説金枝篇・下

田中仁彦/ケルト神話と中世騎士物語

……他いろいろ。