やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

『MAN is Power!』 ~ほんのりホラー味を添えて~

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イカは、白い小さな巻きひげが枯れたら収穫時なのだそうです。

この夏、2本の苗を買って2個のスイカを手に入れました。

植えてすぐに草に埋もれましたから、ほとんどお世話してません。

来年はもっと上手くやる。…やるかな。

 

今日は『墓掃除大会』でした。

お墓は里山のてっぺんにあります。

この里山は古墳だと聞いたような気がしますが、

ニュースソースが祖父か父のどちらかなので、完全に信用することはできません。

 

8:00に現地集合。

ひと距離あるので、7:45までには出発します。

道中、三々五々人が集まって、わらわらと杉木立に挟まれた坂を登ってゆきます。

 

どんぐりだらけ。

 

濡れた落ち葉には気をつけましょう。

転ぶと、お墓に草履を片方置いてこなくてはなりません。

履いているのはゴム長靴ですけどね。

 

開始の合図はありません。先に到着した人たちはすでに掃除を始めています。

 

《作業場所と手順》

1.自分ちの墓の周辺(花を供える→草を抜く→サラエか箒でキレイに掃く)

2.通路(草を抜く→落ち葉や抜いた草を集めてお山に還す)

3.その他共有部分(同上)

 

遅刻しても誰も責めません。

作業が先に進んでいるだけです(=自分ちの墓だけ掃除して終わることも)。

この日来れないお宅は、前日にそこの墓周辺だけ掃除しておくのがルール。

 

みなさん慣れているだけあって、手際がよい。

賑やかにおしゃべりしながら、全く動きが止まりません。

 

私のような慣れない者がお墓掃除をするときに気をつけなくてはならないのは、

 

   余計なことはしない。

 

これに尽きます。

前に参加したとき、どこかのお宅の墓石がズレているのを見つけまして。

よく見ると少し傾いてもいるようで、近くにいた若い人と、

「これ、2~3人で直せるねえ」

とか話していたらば、近くで作業していたおばーちゃんが、キッと振り返って一言。

 

「触ったらアカン!」

 

え?

「余所の墓に触ったらあかん。拝んでもあかん」

 

 

「そんなことすると、ついてくるで」

 

 Σ((°Д°; なにがーーー?!

 

なにがついてくると言うんですか、おばーちゃん!

 

「そうやって余所の墓の世話を焼くと、すがってくる。

 家まで負いねて帰らんならんぞ」

 

  ((°Д°; ひいいいいいいいーーーー!!!

 

お分かりですね?

そんなわけで余計な手出しは一切してはならんのです。

知らないうちに禁忌に触れてしまったら、えらいことになります

 

サクサクと掃除は進み、滞りなく終了します。

終了の合図もありません。

登り口からお墓まで。墓地全体が清められたら終わりです。

坂の下から眺めると、お墓に続く道が明るく見えました。

にこにこ笑っているみたいです。

ほっとして帰路につきます。

 

勢いがついたので、家に入る前に花壇の手入れをしました。

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はい。すっきり。

ヒマワリと草を抜いただけですけどね。

 

時刻は9:35

時計を二度見しました。止まっているのかと疑いました。

すごいな。

1時間と30分で、あんなにたくさん仕事ができるのか。

我ながらびっくりです。

 

1+1=2

だけど、人は集まると人数分以上のパワーを発揮する。

集団からエネルギーをもらって、人はひとりの時よりパワーアップする。

そんな体験をしてきました。

 

では、今年最後のスイカを切りましょう。

       \ さくっ /

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あれ? おかしいな…。

色がついている…。

白玉スイカの苗を買ったはずなのに。

 

 

 

 

なにか上手くいかないことがあったら「裏」を疑え

ニラの花が綺麗です。

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春に野蒜(ノビル)の臭気にやられてさんざんな目に遭った私は、

ひいい~ ))0△0(( プルプル

となりましたが、考えてみれば今は野蒜の花の季節ではありません。

まあ、ニンニクがドラキュラ除けになるように、

野蒜も荒ぶる神をやっつけたりするのですから。

 ※例:ヤマトタケルの逸話

モノにはさまざまな顔があるということで、野蒜も悪いやつではないのです。

 

さて、そんな話はさておき。

台風で吹っ飛んだバスケットボールのゴールポストの解体に挑戦しました。

 

なぜそんなものがあったのか。

 

昔バスケ部のキャプテンだった妹の練習用として、小屋につるしてあったのです。

私が見たときには、ゴールポストは ↓ このような状態で小屋の軒下にありました。

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大きな音に気づいて、春さんとワカさんが片付けてくださったそうです。

あの暴風雨の中を。

 

行儀良く小屋の軒下に落ちたなあ(°_°

 

のんきにそんなことを思った私のバカ。

そんな訳あるはずないだろう。少し考えれば分かることです。

人に当たらなくてよかった。よそのお宅を壊さずに済んでよかったです。

 

かように、ものごとには『裏』というモノが…。

 

^-△-^n さっさと解体したまえ。

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はいはい。

 

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解体、といっても、板に固定された籠をはずせば終わりです。簡単。

ナットとかボルトとかスパナを何とかすればいいのです。

ネジになっていることくらい知っています。回せば緩んではずれる…。

あれ?

格闘すること20分。

回せど回せど、どれも外れません。空回りしています。

「かなり老朽化してるからなあ。板が腐ってるのかなあ」

さらにあれこれ回し続けて、1本だけ外れました。と、

 

カランカラン…

 

え?

何? 何が落ちたの?

ネジは板の上にあります。これは一体…あっ!

 

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…裏にもありました。

 

抜けた1本は、裏のネジ止めがたまたま外れたのですね(木の色が明るい部分)。

 

はいはい。

気を取り直して、スピードアップ!

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これが最後の1本。            抜けました。

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約30分で完了しました。

^・ω・^ 正味、何分?

それはさておき、

^ーωー^n また置くんかい。

 

明日は第2日曜日恒例、村の『墓掃除大会』です。

朝5時起きです。

今夜は早めに就寝することにします。

おやすみなさい。

玄関をキレイにすると良い運がやってくるというのは本当かもしれない

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郵便受けが台風で吹っ飛んだので、ナフコさんで購入しました。

   GREEN LIFE 「家庭用郵便ポスト」 30タイプ

          お値段2,520円

 

ポストが飛んだお宅は多かったみたいです。ネジや本体を求めるお客さんが何にもいた、とレジのおねえさんから聞きました。

新しいポスト。ピッカピカですべすべです。

     ※正式名称は、個人宅にあるのが「郵便受け」。町中に立っているのが「郵便ポスト」ですね。

 

他にもいろいろ吹っ飛びまして、壊れたものや不要品を処分したら、玄関先がすっきりと片づいて明るくなりました。

 

今日はとても蒸し暑く、外での作業をする気分になれなかったので、掃除をすることにしました。

猫がいますので、1LDKの離れの至る所に毛がふわふわと散っています。

手強いです。

ルンバもブラーバジェットもありません。

古式に則って、新聞紙を使って掃除します。

知らない方のために手順を簡単にご説明いたしましょう。

 

新聞紙を水に濡らし、軽く絞ります。   少し広げ、適当にちぎってばらまきます。

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新聞紙にホコリを絡めながら掃いていきます。 ついでに玄関も…角がばっちいので。

 

全部、完璧に、とはいきませんが、これでかなり毛はとれます。

私が持ち込んだ枯れ草の切れっ端も、見当たらなくなりました。

 

「はー、さっぱりさっぱり」 

 

……と、小一時間ほど経ったころ。

 

「ごめんくださーい」

 

どうやら村の人ではなさそうな声がしました。めずらしい。

ごろ寝していた私が慌てて駆けつけますと。

 

「お獅子さんです」

 

 Σ(°Д°;?!

 

そこには、前歯があるのかないのかよく分からない、神官装束のおじいちゃんが。

お獅子さんを片手ににっこにこと。

いや待て。平日の午前10時だぞ

いくらここが田舎でも、そんなのアリか?

いや、昔から普通にいらしてたのか? 私が知らなかっただけか?

 

「し、少々お待ちくださいっ」

 

あわてて、白い封筒にお財布の中身を全部入れて

昼寝していたきゅるさんをひっつかんで、

 

「些少ではございますが、お納めください!」

 

おじいちゃんは、お獅子さんをかぶると

 

「はい、猫ちゃんもね。カプッ、カプッ」

 

きゅるさんと私の頭を軽く噛んで、深々と頭を下げました。

差し出されたお札を受け取って、私も頭を下げて、

頭を上げたときには、おじいちゃんの後ろ姿はもう遠くなっていました。

 

たしかお獅子さんのひと噛みには、無病息災とか厄除けとかいう験があったはず。

今現在、一番必要なところと言えばココですね ↓

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神様は怒ったりしないよ。きっといいことがあるよ。

はっ! もしや、玄関をキレイにした効果がさっそく出たのか?

 

財布の中身ですか?

3000円 でしたけど。

それが何か?

 

 

 

 

 


 

 

いつかは来ると思っていても今日とは思わない

私が小学生のころは、

「近いうちに東海地震が来るよ」

と言われていました。

いざというとき、頭を守るために黄色い座布団が支給されていました。

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地震は来ず、いつの間にか防災座布団は姿を消しました。

 

大人になった私は、高校の教員になりました。

阪神淡路大震災があって、また地震への意識が高まり、

職場でも地震にそなえて職員研修を行ない、

生徒たちを対象にした講演会や訓練に力を入れるようになりました。

『夜寝るときには、枕元にスニーカーを置いておこう』

『防災グッズを備えておこう』

 

阪神淡路大震災をしらない世代が高校生になったころ、

東北で大地震が複合的な災害を引き起こすという、大変な事態が起こりました。

そのころには動画がどんどん配信され、現地の惨状を伝える時代になっていました。

情報はどんどん発信され続けましたが、災害のど真ん中にいる人たちに伝わらない。

そういうことも起こりうるのだと知りました。

 

「近いうちに東南海地震が来るよ」

 

いざというとき、学校は避難場所になります。

赤ちゃんから、お年寄りまで。

地元の人も、外国からの観光客も。

インフルエンザにかかっている人もいるかもしれない。

職員は生徒たちの安全だけを考えているわけにはいかなくなりました。

『どこを本部にする?』

『非難してきた人たちの居場所は、どう配置する?』

『簡易トイレはどこに掘る?(人目がない場所の方が落ち着くけど、ある方が安全)』

『動物を連れてきたら?…犬、猫、ウサギ、インコ』

教訓が積み重なって、考えなければならないことが驚異的に増えました。

 

今度は北海道です。

私は早期退職して無職になりました。

スマホは持っていません。

今日、このとき、東南海地震が起こって被災者になったら…。

適切な行動をとることができるでしょうか。

誰かを支えることができるでしょうか。

 

ただただ、被害の少ないことを祈るばかりです。

早く揺れが収まりますように。

みなさまの不安や苦しみが、一刻も早く和らぎますように。

 

はてなブログの「アクセス数1」が不思議でした

どれだけ朝早く覗いてみても、

今日のアクセス数が「1」になっています。

 

仕組みを知らないままにブログを始めた私。

『これはきっと、自分がカウントされているのだな』

と思っていました。

 

ところが今日、私は見てしまった…。

アクセス数「0」

 

おお! 自分は数に入らないんだ!

てことは

誰かが読んでくれてるんだ!

 

誰か分からないけど嬉しいです。

ありがとうございます。

またのお越しを心よりお待ちしております\(^▽^

 

 

 

 

ヒーローは現場にいる

 

昨日、いつも通り実家に出勤したら、区長さんが飛んできました。

「来たん? もう、早よ帰らなあかんよ」

そう言って回覧板を渡してくれました。

受け取った回覧板を、お隣の春さんちに回覧板を回しに行きました。

玄関先でうろうろしていたら、奥様のセリさん(仮名)が出てきて、

「カエちゃんの姿が見えたって聞いたから…。早く帰ったほうがええよ」

ちょっと苦笑しつつ、気遣ってくれました。

 

きゅるさんのご飯、3食分を用意して帰ることにしました。

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おい、きゅるさんや。

それは昼ご飯だ

朝食とおやつを平らげて、昼食を食べ始めるきゅるさん。

台風のせいで、猫もテンションが上がっているようです。

 

アパートに帰って昼寝をして、起きたら停電していました。

15:00。

夕方になっても電気は点きません。

中部電力の広報車が回ってきて、復旧作業中であると知らせてくれました。

風が止みました。静かです。

久し振りにお寺の鐘を聞きました。

 

夜になっても電気は点きません。

アパートの3階は水も出ないそうです。

こうして私がひっそり部屋に籠もっている間も、困っている人がいて、

一生懸命働いている人たちがいます。

 

クリスマスに出番のなかったキャンドルを点しました。

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朝、5:50。電気が復旧しました。

アイスは溶けていましたが、

凍ったら、夜通し作業をしてくれた方々に感謝しつついただこうと思います。

しっかりしたビニール包装のおかげで、幸い中身は無事でしたから。

 

今日も私は何事もなかったかのように、実家に出勤します。

 

たくさんの方が被害に遭われて、

その方々を助けるために、たくさんの方々が尽力しています。

私は自分の運の良さに感謝しつつ、できることをするしかありません。

 

この感謝の気持ちを、

今この瞬間もがんばっているみなさまに捧げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台風がちかづいてくると、なぜおじいちゃんは水路を見に行くのか。

1.田んぼが心配で心配でしょうがないから。

2.とっても大切なものを忘れてきたのに気づいてしまったから。

3.毎日の習慣になっているので、つい。

 

ブブー、どれもハズレです。

 

まあ、可能性としては0%じゃないかもしれませんけど…。

こちらをご覧下さい ↓

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農業用水路です。水は流れていません。

ここも、夏の間は満々と水を湛えていたのです。魚もいたよ。

用水路の水量は、きちんと管理されています。

管理は回り順の当番制。それぞれの地区(集落)に「水当番」がいます。

水当番は一人ではなく、地区内の1つの班が担当します。

ただ、水量を管理するための「鍵」を握っているのは班長さんか区長さんです。

 

鍵というのは、

「水門」の鍵です。

 

河口堰を思い描いて下さい。

それが小型になったもの。それが水門です。

丸いハンドル式のバルブを回すと、重い金属製の扉が上下に動きます。

扉が上がれば水が流れ、完全に下がるとせき止められます。

これによって、水の流れる方向を変えることも出来ます。

 

Aという集落が管理する水門が、上流のBという集落を通り抜けた向こうにある…

というケースもあります。

そうして、多くの場合、メインとなる水路は集落の中を通っています。

 

もう、お分かりですね。

集落の安全も、水当番の方の判断と行動にかかっているのです。

 

私の実家がある集落には、三級河川が流れています。

ええもう、村のど真ん中をくねくねと。

これは簡単にあふれます。

床下浸水くらい、あっという間です。

こういう災害を防ぐために、水当番さんはあれこれと頭をひねります。

管理を任されている水門は一つではありません。

大小、さまざまです。

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これは個人の田んぼに水を引くためのものですが、例として載せてみました。

土嚢を積んだもの、木製の門もあります。

 

「◆月◇日に台風が接近する見込みです」

天気予報が予測したとします。

1.どのタイミングで

2.どの水門を

3.どのくらい開閉するか

 

稲刈りがまだ終わっていなければ、田んぼ水没、大打撃の可能性もある。

収穫した後でも、村の家屋が浸水被害に遭うことだってありえます。

責任重大です。

土嚢を動かす場合、水当番班以外の人たちにも動員をかけなければなりません。

 

予報が出てすぐに水門を全部閉めたら?

農業は成り立ちません。

 

あっちの水路、こっちの水路。

流れる水の声を聞きながらの判断です。

必死です。

だって、たくさんの人の生活が、人生がかかっているのですから。

そうして、不幸な事故が起こることもあるのです。

 

今朝、8時ころ水門の前を通りかかったら、

半袖Yシャツ姿のおじさん二人がすでにバルブを調節していました。

一番最初にお見せした写真では、水門が完全に閉じられた状態になっています。

この辺りはもう稲刈りが済んでいますから。

水は大きな川の方に流れるようになっています。

 

この4月から集落のさまざまな行事に参加するようになって、

農の仕組みが少しずつ分かってきました。

実は私の属する班も、今年水当番にあたっています。

5月にみんなで水門巡りをしてきました。

軽トラックに分乗してね。風が気持ちよかったです。

 

お隣の集落にある土嚢の水門では、袋が破れて草が生えていました(苦情がくるよ)。

この時始めて知った単語。

 闇水。 

この「闇水」というのはですねえ…。

おっと誰か来たようだ。

つづきはまた後ほど。