今週のお題「#平成最後の夏」
昭和最後の夏、
私の頭上にフォークが降ってきた。
喫茶店でのことです。
その喫茶店は2階建て。
坂の途中にあって、どちらの階からも出入りができました。
私はまだ学生で、
1階の、天井の低い席で
こじゃれたランチを食べていた。
なぜ天井が低かったのかというと、
そこがロフト形式になっていたからです。
左手に壁。背中に壁。頭の上に2階席。
押し入れの中にいるような心地よさがありました。
食事を終えて立ち上がり、伝票を持ってレジへ…。
押し入れから一歩踏み出した途端、
空からフォークが降ってきた。
尖った先が私の靴先をかすめて、カラカラと転がっていく。
頭上からは、きゃらきゃらと笑う女性の声。
見下ろす目と見上げる目が合った。
けれどお互い何も言わなかった。
女性は笑いこけ、その正面にいた男性は気まずそうで、
私は何食わぬ顔でその場から立ち去った。
くっそー!
死んだかと思ったぞ P(°Д°#
実際当たり所が悪かったら死んでたぞ。
生きてるけどな!
そんなわけで、平成最後の夏。
『無職』という肩書きで迎えた最初の夏。
畑を作り、ブログを始めた夏。
生きてりゃこそだよ。