やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

「その日の天使」は集積所に

一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。

その天使は、日によって様々の容姿をもって現れる。

 集英社文庫中島らも著「恋は底ぢから」/『その日の天使』より

◇*◇*◇

昨夜は春の嵐となりまして、こちらの地域では夜中に停電がありました。

朝には風もおさまりましたが、曇天のじめじめ天気。

空模様には要注意。油断のならない一日となりそうです。

 

毎週木曜日は燃えるごみの日。

ビニール袋をよっこいしょ。

アパート駐車場横の集積所に向かいました。

ごみ置き場は物置小屋の中。

カラスの襲撃にも耐える仕様となっております。

 

ごつくて丈夫な鉄製の小屋は観音開き。

風が強い日には戸の開け閉めに気をつけないといけません。

ごみ袋を右手に持ち、左手で戸を引く。

一歩小屋に足を踏み入れ、体をうんと伸ばしてごみ袋を…。

ドゴッ☆

左手を緩めると、風にあおられた戸に背面を急襲されます。

これがまた地味に痛いのです。

 

やだなあ、と思いつつ集積所へ。

ふと顔を上げますと、そこに一人の男性が。

「どうぞ」

扉を押さえ、のろのろ歩く私を待ってくれていました。

なんとありがたいことでしょう。

後頭部を強打される心配なく、ごみを出すことができました。

しかも

「閉めておきますから、いいですよ」

かんぬきまでかけてくださいました。

なんというジェントルマン。

年の頃ならお兄さんとおじさんの中間くらいかな。

この人が私の「今日の天使」に決定です。

本日はジェントルでGO☆

 

^・ω・^ いらっさいませ。

ジェントル(穏やか)なお出迎え。

 

^・ω・^  おまちしておりました。

ジェントル(物柔らか)なたたずまい。

 

^ーωー^ いただきます。

ジェントル(和やか)な朝食スタイル。

……なんかちがう(ー_ー;

ま、いっか。

 

昔の文庫は字が小さいなあ(+_+

◇*◇*◇

 

【つけたし】

らもさんのエッセイによりますと、元ネタはジム・モリスンの詞に出てくる

"the day's divinity, the day's angel"

「その日の神性、その日の天使」

という言葉だそうです。

アメリカのロックバンド、The Doorsの曲らしいので検索してみました。

原曲らしき「Awake」の歌詞では

"Choose the day and choose the sign of your day

The day's divinity, first thing you see"

となっているのですが。

私の探し方が足りないのかな。

違いはあれど、私が外に出て最初に会った人物が神さまからのサイン。

「その日の天使」ってことでOKのようです。