むか~し昔のお話。
今の世でお釈迦さまと呼ばれるお方は、シャーキャ族の王子としてお生まれになった。生後七日で御母堂の摩耶夫人と死別。その後なんやかんやあって家族を置いて家出というか城出というか、出家をなさり、瞑想の末に悟りを開いてブッダ(=目覚めた人)とおなりになったのであるよ。
人や獣に教えを説くこと幾星霜。御年八十歳になったブッダは、ある日チュンダという鍛冶屋の家でもてなしを受けることになった。ごちそうは「スーカマ・マッダヴァ」という食べ物であったそうな。
そのごちそうが体質に合わなかったのか、はたまた傷んでいたのか。不幸なことにブッダは中毒を起こして危篤状態になってしまわれた。
その様子を天上からご覧になっていた摩耶夫人は、我が子の危機を救うべく、地上に向けて霊薬をお投げになった。不老長寿の薬か、蘇りの薬か。天から投げ落とされたその薬袋は、運悪く傍らの沙羅の木に引っかかってしまったのである。
そこで一匹のネズミが枝をかじって薬袋を取り、ブッダに届けようとしたところ、なんと、それを見た猫がネズミを追い払ってしまったのじゃ。
二月十五日、満月の夜。
天上の霊薬は枝にかかったまま。ブッダは入滅なさり、そばにいた者たちはたいそう嘆き悲しんだのであった。
※摩耶夫人:お釈迦さまの母、マーヤーさん。
※スーカマ・マッダヴァ:スーカマ=豚、マッタヴァ=柔らかい。
『柔らかな豚肉料理』、『きのこ』などの説有り。
※薬を投げる:『投薬』の語源らしい。
・・・・・・・
4月7日。雨ざあざあ。
お釈迦様の誕生日を明日に控えて、この逸話を思い出したのでした。
涅槃図に猫が描かれない理由の説明として有名なお話のようです。
たしか、ここにも(°_°
「聖☆おにいさん」18巻。
おお、あった。このページですね。
^・_・^; ねこ、悪者なの?
いや、そんな悲愴な顔をしなくても。
必ずしもそう決まったわけではありませんよ。
お釈迦さま自身が薬を飲むのを拒んだという説もありますし。
猫が描かれている涅槃図も存在しております。
それにもし、あそこで薬を飲んで生き返っていたら
仏教そのものがややこしいことに(°_°;
ああ、無常。
明日は花まつり。甘茶でかっぽれ。
あちこちのお寺で催し物が開かれます。
^・ω・^ 晴れるといいね。
そうですね。
^・ω・^ 雨でも出かけるけどね。
雨天決行畑一周の旅に付き合わされました。
んもー。
^・ω・^ ケロケロがいっぱい鳴いてました。