やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

ねことふしぎばなし

これは私が妹から聞いた話です。

 

築百年以上も経過した母屋を取り壊し、新たに建て直してから約六年。わが実家もそろそろ「築浅」とは呼べなくなってまいりました。

そのせいか、どうか。最近、家の中でくつろいでおりますと突如

ピシッ

パシッ

軽い家鳴りが聞こえることがあるそうです。音のする場所は決まっておりません。何もない空中からも音がする、と。前の古い母屋でもよく起こった現象です。てか、以前は誰も使っていない階段型の箪笥をひと足ずつ降りる音や、パタパタと子どもが走るような足音も聞こえましたからね。

しかしまあ、静かな夜更けにいきなりラップ音的なものが聞こえるとびっくりしますし、時には気味悪く感じるときもあります。それは自然なひとの心の動きでありましょう。

 

ある夜のことでございました。時刻はもう23時に近くなっておりましたでしょうか。なにせ田舎のことです。明かりのついている家はもうわずか。草木も虫も早寝を決め込んだかのような静寂に包まれていました。

そんなおり、勉学にいそしんでいた甥っ子は不意に気づいたのです。

「外から話し声がする」

妹も気づきました。ひそひそと、ささやきを交わすような声は庭の方から聞こえるように思えます。

サッシ窓からおもてを見てみますと、墨を流したような夜の景色。空には田舎の特権、真砂を撒いたような空(近眼なので見えない)。

※イメージです。

当然ですが、人影などあるはずもございません。

山の奥でただひとり修行をする者の耳には、葉擦れの音が人の声に聞こえることもあるという。その類であろうと思いつつも、念のため玄関に向かい、そっとドアを開けたのでございました。

防犯センサーが作動し、パッとまばゆい光が闇を払います。何気なく通りの方に目をやり、視線をめぐらせますと

 

おや、何かが。

 

ばばーん。

車の屋根のてっぺんになぜかキジが。防犯スポットライトを浴びて鎮座ましましていたのでした。こんな真夜中になにしてはりますのん。

 

^・_・^ そっちこそなんですのん。

昼間とはちがうキリリとした顔がなかなかに小憎らしい。それ以外に特段異状もなく、妹はドアを閉め、翌日の勤めに備えることにしたのでございました。

 

結局あのささやき声はなんだったのでしょう。空耳だったのでしょうか。それとも。

☆本日のキジ。段差を堪能中。

いつもと変わらず。横っ腹のお肉が直角になっています。

キジ、もしかしてあの夜の声の正体は……。

 

^・_・^ おしえなーい。