やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

御朱印帳が埋まりません

 

昨年の夏、初めて御朱印帳なるものを手に入れました。

三重県津市にある結城神社で、750円お納めいたしました。

これがご縁というものか。

神社のご近所に出張とも呼べない小さな用事がありまして、

あまりにも気が進まなかったので、

『参拝のついでに用事を済ませるのだ』

と目的をすり替えました。

 

そこで、出会ったのです。

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ああ、なんと愛らしいカメさんでしょう。

けなげにも、ご祭神の墓石をしょっていらっしゃる。

そんなに重いものを背負っているのに、日差しを浴びて微笑んでおられる。

 

写真を撮りたい! そして携帯の待ち受け画面にしたい!

 

勝手に境内の中を撮影するのは気が引けて、社務所に向かいました。

いきなり「カメさんの写真を撮ってもいいですか?」とは聞けず、

お守りなどを眺めながら、社務所の職員さんの様子を窺っておりました。

浅黄袴のおじいさんがお二人。

そういえば最近御朱印を集めるのが流行っているらしいなー。

と、軽い気持ちでいただくことにしました。

こちらでも御朱印をいただきたいと申し出ると、お一人が墨を磨り始めました

 

そっから始めてくださるんですかい。

 

本格的です。

しかしこれは、こちらにとっても好都合。そっと話を切り出します。

「こちらのご祭神は何か亀と関わりがおありなのですか?」

すると、お一人がおっしゃるには

 

「あれは亀ではありません。ヒイキという神獣です」

 

え? ぽか~ん(°△° 

ひいき…?

 

「誰かをえこひいきする、とかいうあの贔屓ですな」

 

初めて知りました。

『贔屓(ひいき)』という神獣は、の九番目のお子なのだそうです。

どう見ても姿はカメですが。

 

「贔屓さんは、ですな。

 この荷をどこそこまで届けて欲しいと頼むと、

 どんだけ重い荷でも確実に届けて下さるのです」

 

なんと!

 

「ただし、時間はかかりますけどな」

 

……でしょうね。

『贔屓の引き倒し』という言い回しはここから出てきたそうです。

あんまり贔屓さんが遅いので、手伝ってやろうとして引っ張ると…。

「贔屓さんはこけてしまいますな」

これは、これは…

  かわいいっ!

  贔屓さん、可愛すぎです!

 

お許しをいただいて撮影したのが、先ほどの写真です。

詳しいお話は、はしょります。知りたい方は、是非結城神社にご参拝ください。

 

あれから1年以上経過しましたが、

  いただいた御朱印はまだ三つ。

神社やお寺にお参りに行っていない、というわけではなく、

お参りした寺社が、職員さんが常駐していないところばかりだったのです。

コンビニでも御朱印帳が販売されているこのご時世。

近所のミニストップで、サンリオの御朱印を発見しました。

 

キティちゃん2種類、マイメロ2種類、キキララ1種類。

全5種類、各1800円。

 

一体誰が買うんだ、これ。

どういう層がターゲットなんだ。

 

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で、御朱印帳が2冊になってしまったわけですが。

どうしましょう。

いつか全部埋まる日は来るのでしょうか。