やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

六月『水無月』は『水の月』。

ブラックベリーの実が赤くなってきました。

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今日から6月です。

お天気はぼんやり曇り空。たまにしんなり雨模様。

 もうすぐ梅雨が始まります。

 

^ーωー^ 水だらけなのに水が無い月とは。

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まあ、そうなんですけどね。

6月の異名は『水無月(みなづき)』。

1年12ヶ月。数字以外の名前があります。

和風月名(わふうげつめい)といいます。

一番ポピュラーなものをひとつずつ、おさらいしますと。

 

◇ 一月:睦月(むつき)

◇ 二月:如月(きさらぎ)

◇ 三月:弥生(やよい)

◇ 四月:卯月(うづき)

◇ 五月:皐月(さつき)

◇ 六月:水無月(みなづき)

◇ 七月:文月(ふみづき・ふづき)

◇ 八月:葉月(はづき)

◇ 九月:長月(ながつき)

◇ 十月:神無月(かんなづき)

◇十一月:霜月(しもつき)

◇十二月:師走(しわす)

 

ざっとこんな感じでしょうか。

7月、8月、11月あたりはちょっとマイナー。

あまり話題にもならず、忘れられがちです。 

 

^・_・^ かわいそう。

…そうですね(°_°

 

さて、タイトルに戻ります。

みなづきを品詞分解するとこう。

*み=水

*な=の(連体助詞)

*月=月

 

連体助詞が分からない?

心配要りません。

私も分からん(°_°

分かっているのは、「~の」を表すということです。

 

▇ 「な」=「の」の例

源(みなもと)=水の元。水の出てくるところ。

水口(みなくち)=水の出入り口。

 

どうして『無』という漢字を当てはめたのでしょう。

謎です。

 

昔の暦と今の暦ではズレがあります。

五月雨(さみだれ)=梅雨。

 

昔の6月というと梅雨が終わって日照りの時期に入ります。

だから、『水の無い月』という説も成り立ちます。

ただし農業的にみますと『田んぼに水を引く月』。

イネにしっかりお水をやらなければならない時期です。

 

\ 成長期ですから /

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このへんの由来は諸説あります。

月の名前もひと月にひとつではありません。

どっさりあります。

6月も『水月』『水張月』『田水の月』。

お時間のあるときに、調べてみて下さい。

 

ついでなので、一部だけ。

農業的に解釈した由来と一緒に紹介しますね。

 

 *睦月:お正月、家族と仲良く睦みあう月。

     ➽ (農)稲の実を水につける月。

    実月。

 *卯月:卯の花が咲く月。

     ➽ (農)田植えをする月。

    植月(うえづき)・苗植月。

 *皐月:(農)早苗を植える月。

    早苗月。

    ※さ=耕作・田植えをすること。

       田の神様に関する語。

    ※皐=神様に捧げる稲・水田。

 *文月:七夕の短冊に歌や文字を書く。

     文披月(ふみひろげづき)。

    ➽(農) 稲穂が膨らむ月。

    含み月・穂含月(ほふみづき)。

 *葉月:秋。葉っぱが落ちる、葉落ち月。

   ➽(農)稲穂が張る月。

     穂張り月・発月(はりつき) 

 

いかがですか?

どれが元ネタで、どれが後付けなのやら。

 

^・_・^ もうひとつ『無』があるけど。

ああ、あの一番有名なやつね(°_°

 

月の異名と聞いて、真っ先に浮かぶ月。

神無月。

神の月。

 

神様の会議がある月。

出雲にご出張のため、日本中の神様がお留守になる。

だから、神様がいない『神無月』。

逆に出雲は『神在月』になるとか。

 

実はこれも異説あり(°_°

 

出雲に神様が集合するという説がいつできたのか。

もしかしたら、そんなに古くないかもしれないのです。

鎌倉時代末、吉田兼好徒然草にこんな記述が。

 

徒然草・第二〇二段より抜粋》

この月、万の神達、太神宮に集り給ふなど言ふ説あれども、その本説なし。

 

ーざっくり訳ー

この月(10月)に、すべての神さまたちが、伊勢の太神宮にお集まりになるなどという説があるけれど、本になる説(根拠)がない。

 

月の名前はどこから来たのか。

なぜこの漢字を当てたのか。

もう、さっぱり分かりません。

この曖昧さを、なんとなく受け入れるのが日本らしさなのかも。

 

…って、聞いてませんね(ー_ー

 

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雨の日の農村は、静かです。