忍び寄る灰色のぺろりんちょ。
次なる獲物はどこじゃー。
気温が体温を超える日々。
冷凍庫からアイスが消えてゆきます。うまうま。
白いあずきバーを食べつつふと思い出すばーちゃんの言葉。
ソボ °_°)味噌汁を食え。
あれは私がまだ小学生だったころ。
夏休みに入る時期から秋口まで、毎朝言われました。
冬には言われなかったんですよ。
暑い時期に熱いミソスープはどうにもこうにも。
でも、ばーちゃんは
ソボ °_°)さめた味噌汁はあかん。
と言うのです。
なぜそんなに朝の味噌汁にこだわるのか。
その謂われもしっかり聞かされました。
だいたいこんなお話です。
***
この時期はな。山から霧がおりてくる。
気づいたときには巻かれとる。
そういう霧に巻かれると逃げられん。
どんどん体から力が抜けていってな。
そうなってからではもう遅い。
倒れても誰にも見つけてもらえん。
霧にとられて死んでしまうんや。
***
なにそれこわい。
霧に取られるのは生体エネルギーか魂か。
そっと忍び寄られて、そのまま命を取られるとか。
怖すぎるにもほどがあります。
しかしそんな謎の霧に勝つ方法がひとつ。
それがばーちゃんの教え。
ソボ °_°)味噌汁を食え。
温かい味噌汁は体の芯に熱を蓄えます。
そして霧に取り巻かれたときにパワーを発揮。
体を包む霧を溶かすのだそうです。
味噌汁パワー、おそるべし(°_°;
おとなしく味噌汁をいただく私なのでした。
なんだか体から力が抜ける。
そんなときは生命力を吸い取られているのかも。
湿気の中に謎の霧が紛れているのかもしれません。
おーぶるぶる。
霧と味噌汁の言い伝え。
ネットをぽちぽちしても見つかりません。
ばーちゃんは誰からこの話を聞いたのか。
霧の正体とともに、それも謎のままなのです。
ころりんちょ。
※注:我が家では味噌汁は「飲む」ではなく「食べる」と言います。