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【ポリコレ?】信長さんちの弥助さんがえらいことになっている

織田信長に黒人の家来がいたらしいことは知っていました。

山田芳裕さんのマンガ、「へうげもの」にも登場していました。

その人が最近、フランス産ゲームの主人公に抜擢されたそうです。

☆ゲーム名:アサシンクリード シャドウズ

☆制作会社:Ubisoft

☆発売予定日:2024年11月15日

たいそう人気のあるシリーズだとか。

いろいろな国のいろいろな時代が舞台になっているようです。

今回は日本の安土桃山時代

黒人サムライ『弥助』と伊賀のくノ一『奈緒江』。

このふたりのアサシンが悪いヤツを倒していくというストーリーですね。

 

まあ、信長さんの時代は人気がありますから。

それ自体は何の問題もないのです。

ところが、この発表前のゲーム。

けっこう大きな問題に発展しつつあるみたいですよ。

ゲームなんだから。ファンタジーなんだから。

どんなお話になっていてもいいじゃないですか。

なのに、なぜ炎上しているのか。

☆原因はこちら

 

日本大学の准教授だったトーマス・ロックリーさんの

「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」

という著書にあります。

 

弥助さんについて書かれた当時の記録はとても少ないです。

イエズス会日本年報

信長公記太田牛一

家忠日記松平家忠

ちなみに牛一さんは織田信長の祐筆、家忠さんは徳川家康の家臣です。

弥助さんに関する記述は少ししかありません。

ややもすると今回私が書いている記事くらいの分量です。

主な内容をちょっと箇条書きにしてみますね。

 

『きりしたん国からやってきた』

『年齢は二十七、八、墨のように黒かった』

『十人力の力持ち』

『身長は六尺二寸(182㎝くらい)』

『ものめずらしいので、見物人が押し寄せた』

『あまり肌が黒いので、信長さんが上半身脱がせてごしごし洗った』

『宣教師から信長に譲られた』

『信長さんは彼を弥助と名づけて連れ歩いた』

『扶持(お給料)も与えた』

『信長は彼をtono(城主)とするであろうと言う人もいた』

  ↑ 戦国ジョーク?

『信長が亡き後、嫡子である信忠のところへ』

明智光秀に捕らえられ、南蛮寺(教会)に送られた』

 

などなど。

それが、トーマスさんの書籍では280ページにまで増量されています。

すべてノンフィクションで書き切るのは不可能でしょう。

想像の翼を存分に羽ばたかせたことと思われます。

 

で、この書籍を『史実』としてゲームが作られました。

フィクションだと言い切ってくれればよかったのに。

『弥助は実際に歴史に名を遺す屈強なアフリカ人の侍』

とかおっしゃってくれております。

いや、誤解がありまくりますよ、それ。

そもそも弥助さんは『侍』だったのでしょうか。

単なる信長さんのお気に入りだったんじゃないのかな。

 

ウィキペディアさんではどうなっているのでしょう。

気になったので覗いてみました。

そうしましたら、

編集合戦が発生したため、このページは編集保護されています(2024年8月11日 (日) 07:54 (UTC)まで)。

弥助 - Wikipedia

ウィキペディアのページが戦国時代に突入していました。

 

他にも、危惧されていること。

私はトーマスさんの書籍を読んでいないので又聞きなのですが

『当時は権力者の間で黒人奴隷を連れ歩くのが流行していた』

『権威を誇示するために黒人奴隷を買っていた』

などということが書かれているのだそうです。

いや、そんな話は初耳なのですが。

『黒人奴隷が国内に6000人』

どんだけいらっしゃいますねん。

とにかく日本史がピンチ。

世界のゲームファンに誤解が広がってしまいそうです。

 

ポリコレさんはとにかく黒人主人公推し。

弥助さんは格好の人材だったんだろうな。

主人公が架空の人物ならこんな騒動にならなかったのに。

アジア極東の女性忍者だけではダメなのかな。

巷のうわさによると信長さんと弥助さんのBL展開もあり得るとか。

せっかく森蘭丸くんがいるのになあ。

黄色人種じゃだめなのかなあ。

ポリコレって結局なんなのでしょう。

 

今回は伝聞ばかり。文字ばかりになってしまいました。

読みづらくてすみません。

たまにはこういうこともあります。

 

image creatorが作成した弥助のイラスト。

弥助、という漢字二文字で出てきましたよ。

すごいな。