みなさま、ごきげんよう。キジです。
朝が来てもお空が暗く、上から水がだばだば落ちてくる日。
人間は畑に行けません。
モデル気取りのサバはお向かいさんに行ったきり。
ここはおうちスキーであるキジの出番。
3猫長男の実力を見せつけるときがきました。
さあ、撮るのです。
暗くてピントが合わない?
こないだ蛍光灯を取り替えたばかりでしょう。
角度と腕前がよろしくないのです。
しっかりおやりなさい。
『毛皮のマハ』、じゃなくてキジ。
ゴヤの名画と並んでも遜色ないとは絶対に言えない。
梅雨シーズンのアンニュイな猫のキモチを表現しています。
続けてどんどんいきましょう。
あざとキュートなポーズも任せてちょんまげ。
ぽてちょん。
いかがでしょう。
とっておき、悩殺ポーズも決めますよ。
覚悟はいいですか。
ころんちょ。
ふう、しばし休憩。
次はどこで撮影してもらいましょうか。
相変わらず背中が直角?
ちょっと何言ってんのか分かりませんね。
出窓に移動してみましょう。
ここなら明るいですし、背景にちらりと緑が写ります。
白いじべたにキジのにくきうもくっきりです。
どやあ。
さあ、人間よ。
存分にぱしゃぱしゃするのです。
あ……。
なでなでする~。
クロに割り込まれました。ぐぬぬ。
この場所はいけません。
もっとキジが主役になれる場所を選ばなくては。
ここはちょっとちがうな。
ここかな。
この爪とぎ猫鍋。
サイズはちょいと小さめなんですけどね。
ふちっこにおててをのせますと、
くにっ。
ふかふかが際立つのです。
どうですか。
つんつんしたくなること請け合いです。
ちなみにこのときのキジたちの位置関係は
こんな感じ。
いつの間にかサバが戻ってきていました。
これはやばし。
主役を奪われてしまうかもしれません。
今日はキジがぱしゃぱしゃしてもらう日なのです。
どんどん撮ってもらわねば。
なんですと?
すとれーじが足りない?
すまほが猫まみれ?
すまほがダメならデジカメがあるじゃないですか。
おっと、フラッシュはやめてください。
こわいですからね。
室内がうす暗くて写らない?
ちっ、使えませんね。
もういいです。
キジはふて寝することにします。
長野県と一緒にぐう。