農家に生まれました。
母の実家も農家です。
祖父と祖母が細々と農を営んでおりました。
学歴などは聞いたことがありません。
祖母の文字は、不思議な形をしていました。
祖父は眉毛が長く、仙人のような風貌でした。
ふたりとも働き者で、アクティヴ。
歳をとってからも、
どんどん新しいことにチャレンジして、
面白いお話をたくさん聞かせてくれました。
ソフ °_°)昔、大きな椎の木があってな。
うんうん(°▽°
ソフ °_°)よう、椎の実を拾いに行ったもんじゃ。
ほほー…(°▽° ←食べたいと思っている。
ソフ °_°)ある日、まるで実が落ちておらんだので
落ちてこんかなーと木を見上げておったら、
わくわく(°▽°
ソフ °_°)ぽっとり落ちてきて、鼻の穴にすっぽり。
……え?(°△°
ソフ °_°)それで『はなしー』はおしまい。
祖父よ…。
何十年も経って蘇る記憶がこれですよ。
真顔でだじゃれを聞かされた幼き孫は、
あの時どう反応すればよかったのですか。
たぶん、こんな顔をしていたと思いますが。
ぽか~ん(°△°
そんなお茶目な祖父ですが、
不思議な口癖がありました。
駅やバス停のことを
「ステンショ」
と言うのです。
母は、
『Stationという英語をどこかで聞いて
それを間違って覚えたのだろう』
と解釈していました。
上級学校に進学できるようなゆとりはありません。
学を身につけたい思ったら、独学。
そんな時代です。
ほろりとしました。
じーちゃん、がんばったんだな(;_;
…と、わりと最近までそう思っていたのですが
たまたま読んでいた書籍の中にこんな文字が。
※七条ステンショ。
使われていたよ。
「ステンショ」。
祖父のイメージが一気に変わりました。
じーちゃん、ハイカラだったんだな。
もしかしたら、モボだったのかもしれん。
さぞかし田舎では浮いた存在であっただろう。
※モボ = モダンボーイ
大正~昭和初期の都会に現われた、最先端の流行を身につけた若い男。
ステイホーム週間で、帰省できない方々。
せっかくオンラインシステムがあるのです。
つれづれなるままに、
液晶越しに昔話を聞くのも楽しいかもです。
祖父母や曾祖父母の生きた時代を、
書籍やネットで旅してみるのもいいかも。
相互理解につながるかもしれません。
たまには真面目なことを言ってみたよ。
BGMはこれだな(°_°
※私が眺めていた書籍:商品リンク
『レトロとロマンを訪う 京都明治・大正地図本』
当時を偲ばせるステキ建築物やグルメ情報が満載☆
京を舞台に活躍した人物の紹介も充実してます。
Kindle版もあるよ。
※実はこれの資料として購入したのでした ↓