やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

七条ステンショからチンチン電車に乗って

農家に生まれました。

母の実家も農家です。

祖父と祖母が細々と農を営んでおりました。

 

学歴などは聞いたことがありません。

祖母の文字は、不思議な形をしていました。

祖父は眉毛が長く、仙人のような風貌でした。

f:id:kaedeya:20200425123252p:plain

ふたりとも働き者で、アクティヴ。

歳をとってからも、

どんどん新しいことにチャレンジして、

面白いお話をたくさん聞かせてくれました。

 

ソフ °_°)昔、大きな椎の木があってな。

 

うんうん(°▽°

 

ソフ °_°)よう、椎の実を拾いに行ったもんじゃ。

 

ほほー…(°▽° ←食べたいと思っている。

 

ソフ °_°)ある日、まるで実が落ちておらんだので

   落ちてこんかなーと木を見上げておったら、

 

わくわく(°▽°

 

ソフ °_°)ぽっとり落ちてきて、鼻の穴にすっぽり。

 

……え?(°△°

 

ソフ °_°)それで『はなしー』はおしまい。

 

祖父よ…。 

 

何十年も経って蘇る記憶がこれですよ。

真顔でだじゃれを聞かされた幼き孫は、

あの時どう反応すればよかったのですか。

たぶん、こんな顔をしていたと思いますが。

ぽか~ん(°△°  

 

そんなお茶目な祖父ですが、

不思議な口癖がありました。

 

駅やバス停のことを

「ステンショ」

と言うのです。

 

母は、

『Stationという英語をどこかで聞いて

それを間違って覚えたのだろう』

と解釈していました。

上級学校に進学できるようなゆとりはありません。

学を身につけたい思ったら、独学。

そんな時代です。

 

ほろりとしました。

じーちゃん、がんばったんだな(;_; 

 

…と、わりと最近までそう思っていたのですが

たまたま読んでいた書籍の中にこんな文字が。

 

※七条ステンショ。

f:id:kaedeya:20200425120253j:plain

 使われていたよ。

「ステンショ」。

 

祖父のイメージが一気に変わりました。

じーちゃん、ハイカラだったんだな。

もしかしたら、モボだったのかもしれん。

さぞかし田舎では浮いた存在であっただろう。

※モボ = モダンボー

   大正~昭和初期の都会に現われた、最先端の流行を身につけた若い男。

 

ステイホーム週間で、帰省できない方々。

せっかくオンラインシステムがあるのです。

つれづれなるままに、

液晶越しに昔話を聞くのも楽しいかもです。

 

祖父母や曾祖父母の生きた時代を、

書籍やネットで旅してみるのもいいかも。

相互理解につながるかもしれません。

 

たまには真面目なことを言ってみたよ。

BGMはこれだな(°_°

www.youtube.com

 

※私が眺めていた書籍:商品リンク

『レトロとロマンを訪う 京都明治・大正地図本』

当時を偲ばせるステキ建築物やグルメ情報が満載☆

京を舞台に活躍した人物の紹介も充実してます。

Kindle版もあるよ。 

 

※実はこれの資料として購入したのでした ↓