やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

屋根の上のサイレン

*サイレン【Siren

 1.ギリシャ神話に登場する海の精霊(セイレーン)。

   美しい声で船乗りを惑わせる。

 2.警報や時報に使われる音響装置・またはその音響。

 3.有尾目サイレン科のサンショウウオ

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実家の住民やご近所の方々は、猫の声で私の到着を知ります。

ファンファーレか警報器か。

ひときわうるさいのは、ブチさんの声です。

恥ずかしいので勘弁して欲しい(ー_ー ///

 

そのサイレンが、お向かいのワカさんちから響いてきました。

どこにいたかというと、屋根の上。

  ※イメージ写真:5月6日撮影(実家の離れ)。

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 そこから四方八方に向けて響くブチさんの声。

 

^ー△ー^ ごはーーーん!!

 

ホントに勘弁して欲しい(ー_ー;

 

ブチさんは飼い猫ではありません。

『さくらねこ』の印を持つノラ猫です。

実家のあたりに居着いてしまいましたが、

私に懐いているわけでもありません。

単に、ごはんをせびりに来るだけです。

 

猫は高いところが好き。

ひと昔前は、屋根の上の猫など珍しくもありませんでした。

今はもう、都会ではほとんど見られないでしょう。

家屋の構造や猫の生き様が変化しておりますから。

前にも書いたような気がしますが、

屋根に登る飼い猫はサザエさんちのタマくらいです。

 

伝統的な日本家屋は、足がかりになる出っ張りがたくさん。

身軽な猫たちはひょいひょいっと登ってしまいます。

田舎ではまだ入母屋造りの家屋が多く、その屋根裏は

 

猫たちの『お狩り場』です(°_°;

 

都会の方々も悩まされているという。

どこからともなくやって来て、

放っておくとネズミ算式に増えていきます。

繁殖期は1年に2回。

今は春に生まれたネズミが食べ頃です。

猫たちは音も無く潜り込み、ネズミを狩ります。

たまにお裾分けをくれます(ー_ー

 

どこから入るのか。

ネズミが入り込めるなら、猫だって入れますよ。

たとえば、屋根の妻のところ。

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ピンクの部分が『妻』です。

柱を書き忘れましたが、そういうレベルの絵ではないですね。

瓦と壁の間にわずかな風の通り道があって、

天井裏に湿気がこもらないようになっています。

猫は液体。

つるんちょ、と入っていきます。

 

天井裏に棲みつくのは、ハツカネズミかクマネズミ。

クマネズミは殺鼠剤も超音波も効き目が薄い手強いヤツです。

前にクロが狩ってたのは多分小型のハツカネズミ。

どこで獲ってきたのやら。

田舎では、

「猫は飼いたくないけど、猫の声がするのはありがたい」

と言ってくださる方もいらっしゃいます。

猫の気配に、ネズミが出ていくのだそうです。

外猫は害獣になり得ますが、害獣駆除にもなっております。

 

市販の猫の首輪には、みんな鈴がついていますよね。

bell the cat.

『猫が来たー』とネズミに知らせる警報器。

 

ネズミ対策に猫を飼う、という人は

もういないんだろうな(°_°

 

音も無く潜り込んでいたチビたん。

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外でごはんを食べてから、家の中でくつろいでいました。

あんたもノラ猫なんだけどな(ー_ー;

 

※bell the cat. イソップ物語より『ねずみの相談/ねずみの会議』