毎月第2日曜日は『お墓掃除大会』です。
父が生前使っていた竹箒を持って会場に向かいます。
今日は雨が降ったり止んだり。
ちょっと寂しい人数でしたが、きちんとお掃除しましたよ。
お墓のことを、田舎では『さんまい(三昧)』と呼びます。
墓地に向かう『さんまい道』に、彼岸花。
「えらいもんやな。時期になったらきちんと咲く」
おばあちゃまが、ぼそっとおっしゃいます。
ほんとに植物はすごいです。
お墓を掃除しながら、いろんなことを話します。
そりゃもう、話題は多岐にわたります。
ご近所情報から、朝鮮半島情勢まで。
北朝鮮の建国パレードがあったばかりですからね。
お墓は里山のてっぺんにあります。
車道からは見えません。
地元の人でも、
『ひとりでお墓に行くのはちょっとイヤ』
と思うほどの山の中。
なのになぜか、落葉し始めた桜の木の下に
*ビールの空き缶数本
*パック酒(ストロー付)
舗装もしてないヤブ蚊だらけの墓場ですよ。
街灯もありません。
運がよければ火の玉が出るかな。
こんなところで宴会をしたのは誰だ。
ゴミは持って帰りなはれ!(°△° ノ
田舎のお山は、どこもかしこも似たような状況。
持ち主が管理しきれない場所が多いのです。
勝手に入り込まれてゴミの不法投棄。
バーベキューをされて、軽く山火事。
よく聞く話です。
さらに、縁もゆかりもない都会から電話が
「余っている土地はありませんか?」
あるよ。
負動産と呼ばれる類いの土地がどっさり。
しかし現地を見に来ないで買うつもりですか。
何に使うつもりですか。
太陽光発電かな。
ゴミ捨て場かな。
※数年前から耳にする『SDGs』
省略せずに書くと、
Sustainable Development Goals
最後のsが小文字なのは頭文字じゃないから。
*日本語訳:持続可能な開発目標
*通称:グローバル・ゴールズ
メディアでこの活動を目にするたびに、
遠いなあ……(°_°
世界からの距離を感じます。
例)バナナを収穫した後の茎や葉で紙や布を。
活用されずにゴミになる植物資源はすぐ近くにあるよ。
※道のそばにも生える葛(クズ)
繁殖力がすごいので、草刈りが大変。
丈夫なので刈りにくいし、後の処分も大変。
でもね。これはすごい植物なんですよ。
☆葉:食べられる。
☆茎:繊維が布に(葛布)。
☆花:二日酔いの薬になる。
☆根:風邪薬や和菓子に(葛根湯・葛湯・葛切り)。
今のところ、どこにでもワシワシ生える困りもの。
活用しようという動きもあるのですが。
葛よりバナナの方が親しみがあるからかな。
あまり耳にすることがありません。
活動がこっちの田舎までは届きません。
ガシガシ使われる日は来るのか(ー_ー
ついでにうちの畑の野草たちも資源にならないかな。
帰り際に、おばあちゃまが言ったひとこと。
山は大事にせなあかん。
大事に手入れをしつつ、持続的に資源を使う。
それがたぶん、SDGsの精神なんですよね。
残念ながら、田舎では人手もお金も足りません。
ノウハウもありません。
太陽光パネルを立てるために整地したら、
水流が変わって、水資源が台無し。
それも田舎あるあるなのです。
なんだか話が散漫になってしまいました。
真面目な話は私の手には余ります。
生物多様性はわりとあるよ(°▽°