しんみりと秋がやってまいりました。
ねこ森町は菊の香りに包まれています。
ねこ神社ではご祭神の羽巣手戸さまがスタンバイ。
次々と奉納されるお酒を嬉しそうに眺めていらっしゃいます。
ここ数年、人の世は混乱続き。
人がつらい顔をしていると猫たちもつらい。
猫はいつも大切な人たちの幸せを願っているのです。
羽巣手戸さまの御前で猫たちは祈りを捧げます。
「人を苦しめる災いが去りますように」
「病が癒えますように」
祈りはきっと叶うでしょう。
羽巣手戸さまはまるいおててでお酒をすくい、
人の世に向けてはらはらと撒いてゆきます。
清らかな思いは雨や露となって降り注ぎ、
しんしんとちきうに染みわたっていくのです。
その様子を見届けて、羽巣手戸さまからねこ森町の王様へ。
ひっそりと合図が送られます。
こくりとうなずくO次郎さま。
「でわでわみなさん」
その手にちゃっかりまたたびカクテル。
「今宵も明るく騒ぎましょうぞ。
どんちゃかはしゃいで、
この世を覆う暗雲を吹き飛ばすのです」
ぱたぱたと走り回るスタッフ猫たちが、
みんなに飲み物を配ります。
「まずは一献、召しませい」
猫たちから歓声が上がります。
それはもう、鬨の声とまごうばかり。
ふるふると世を震わせ、あらゆる難を払うかと思われます。
あとはいつものどんちゃか騒ぎ。
菊の節句の前夜祭。
ワインもあるでよ。
本番は明日。
まだまだ盛り上がるねこ森町なのでした。
みんな大丈夫かな。
^・ω・^ 体力の配分は慣れてます。
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*重陽の思い出(2022/2021)