やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

田んぼの所有にかかるお金

稲刈り後、田んぼにちょろりと生えた稲。

冬の間、耕作されている田んぼはしっかりお世話をされます。

何度も耕され、肥料をすき込まれます。

 

^・ω・^ んじゃ、行ってきます。

飼い猫にしては広いなわばりを持つクロ。

家からの距離、300メートルちょい。

なぜか民家のない農地も含まれています。

遠くのあぜ道をもこもこ動く黒い点を見かけると、

なにをしに行ってるんだろう(°_°

と、不思議になります。

 

^・_・^ 使ってない田んぼ、あるでしょ。

はい。どなたにも耕作を頼めない田んぼがあります。

休耕地で、荒れ放題となっております。

まさかそこを見回りに。

て、どこまで行ってるんですか、ほんとに。

 

田舎では放置されたままの田んぼがけっこうあります。

 ☆地目:農地・田

となっている土地は、田んぼ以外の用途に使えません。

ソバや麦が作られていることもありますが、穀類ってことで。

 

農地転用すれば農業以外のことにも使えるんですよ。

宅地とか。

ドッグラン付きキャンプ場とか(°▽°

でも、田んぼは地目の変更がたいそう難しいのです。

例えば、ソーラーパネル事業に使う場合は変更許可が出やすいらしい。

たまに土地がほしい業者さんが田舎に来ることもありますが、

「ここも使ってないんですが」

と所有者が提案してみると

「あ、そこ許可がおりないんでいりません」

と言われるケースが多いそうな。

当然、そういう田んぼは売れません。

活用できない土地を延々と所有することになります。

 

そして実は田んぼには、

税金以外にもお金がかかる

のです。

 

・・・・・

☆田んぼの所有にかかるお金。

 ・固定資産税

 ・賦課金

・・・・・

 

田んぼ=水田は、夏場に大量の水を必要とします。

そのため、水利に関わるお金を納めねばなりません。

そのお金を『賦課金(ふかきん)』といいます。

これは土地改良法が根拠となっていて、所有者が納めます。

納め先は用水を管理している土地改良区。

納める金額は土地の面積によって決まります。

 

※こんな感じ。

www.midori-aradokai.jp

 

賦課金は耕作していない田んぼにもかかります。

未納は許されません。延滞金が発生します。

たとえ住まいが田んぼから遠くても支払わねばなりません。

『所有者不明』などはあり得ません。

海外に転居しても請求書が届くそうですよ。

すごいですね。

地球の裏側まで追跡される勢いです。

 

田んぼの固定資産税は宅地などに比べると激安です。

しかしこの賦課金がかなりお高い(個人の感想)。

 ※10アールあたり1万円以上のところもあるとか。

  (10アール=10m ×100m)

 

そしていったん田んぼを所有すると逃げられない。

なんだかなあ(ー_ー

たしかに、河川やダムの管理にはお金がかかります。

用水路の維持にもたいへんな労力がかかります。

けれど、何年も何十年も耕作していないのに。

これからも耕作の見込みが立たないのに。

 

荒れ地にずっしりと賦課金。

なんだか釈然としないものが残るのです。

 

^・ω・^ ただいまー。

ぐるっと回って反対方向から帰ってきたクロ。

おかえりなさい。ナワバリはいかがでしたか。

 

^・ω・^ 異状なしです。

それはなによりです。

では、おうちに戻っておやつにしましょうか。

 

^・ω・^ おやつは何ですか。

カリカリと煮干しです。

 

^・_・^ 世の中の仕組みは難しい。