やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

冬至のごちそう

先日お向かいさんに立派な大根を二本いただきました。

田舎の畑から引き抜いたばかりの大根です。ぴちぴち。

  ※参照➽ 火曜日のごきげん猫

なんとなく報恩講の大根焚(だいこだき)を思い出しました。

 

▇ 私のおぼろげな記憶による故事

むか~し昔。冬のある寒い日に、親鸞さんが貧しい村を訪れました。

村人たちは「このようなものしかございませんが…」と、

せめてものもてなしに、大根を柔らかく焚いたものをごちそうしました。

村人の心と大根の温かさに、親鸞さんはたいそう感動なさったそうです。

・・・・・

 

昔は報恩講の日にお寺に集まって大根を焚きましたっけ。

檀家全世帯分、そりゃもうどっさりと。

それがまたしっかりお出汁がしみてね。美味しかったんですよ。

ああ、田舎の味。

 

懐かしい思い出にひたりつつ、まるごと一本焚きました。

お夕飯に出したものがまだ鍋に残っています。

今宵家族は宴会で不在。

全部ひとりで食べる所存です。ふふふのふ。

 

あっ!(°△°

忘れていました。

なんと今日は冬至ではありませんか。

冬至には『ん』がつくものを食べるという風習があります。

『ん』のつくものは『運』を呼び込んでくれるとか。

特に『ん』がふたつつくものは強力な運を持つのだそうです。

 

冬至の七草

かぼちゃ、にんじん、レンコン、銀杏、寒天、金柑、うどん

 

かぼちゃは南瓜(なんきん)。うどんは饂飩(うんどん)。

そして私のお夕飯は

親鸞さんの大根焚き(しんらんさんのだいこだき)。

『ん』が3つもついていますね。最強です。

うちの田舎では「だいこだき」と呼び慣わしておりますが、

これを普通に「だいこんたき」としますと4つになります。

しかも鶏肉でだしをとりましたから、

親鸞さんの大根焚きチキン入り。

『ん』が5つになりました。無敵です。

これでよし。

 

大根は猫が食べてもOKな野菜でしたね。

では猫たちにもコレを…(°▽°

と思ったのですが、いけません。味が濃すぎます。

……仕方ない。

 

◇猫用大根焚き

調味料不使用。

さいの目に切って、かつお節といっしょに茹でました。

これをビニール袋に入れて実家に向かいます。

 

実家に到着しますと猫たちがお出迎え。

よしよし、全員そろっていますね。

では準備しましょう。

まず、おかか大根を3つのお皿に分けます。

 

^・△・^^・△・^^・△・^にゃーっ!

この段階で猫大興奮。

撮影している場合ではなくなりました。

急いでウェットフードのパウチを開けて大根にのせます。

ちなみにパウチは私のポッケで人肌に温めておきました。

さあ、召し上がれ。

初めて提供するメニュー、チキンだいこん。

『ん』が二つつく縁起物ですよ。

 

あっという間に完食するクロ。

 

それなりに味わっているらしいサバ。

 

大根をポイチョするキジ。

むー、もっと小さく切るべきでした。

 

チキンだいこんの後は普通にお食事。

カリカリにちゅ~るをトッピングしました。

煮干しもちょろりと入れましょうか。

ちゅ~るはサーモン味。

煮干しはマイワシ。英語で言うとサーディンです。

 

これだけ『ん』がつけば十分でしょう。

猫たちに良い運がやってきますように。

 

*私の晩ご飯。

・チキンだいこん。

・大根葉とかつお節のごま油炒め・佃煮風。

 

おいしゅうございました。

 

^・ω・^n   親鸞さんと大根のお話。

www.ryoutokuji.or.jp