❀はじめに
この話を書いている本人は、未確認動物(UMA)、妖怪、不思議な話、怪談などにたいへん深い関心を寄せておりますが、霊が見えたりなどという世間でいうところの「霊感」はまるで持ち合わせていないことをあらかじめおことわり申し上げます。
お盆最終日、深夜。
私は夢の中でトイレを探しておりました。
赤いマークを見つけたと思ったら、従業員以外立ち入り禁止だったり。
なかなかトイレにたどり着くことができません。
トイレを探す夢は、現実でも切羽詰まっているというサイン。
実際、見つからない方がよいことも多いのです。
ですから私は、あちこち走り回りながら
目覚めねばならぬ(°_°;
とあがいておりました。
するとふと夢がとぎれ、スモークのような白い霧がもくもく。
亡き父が登場しました。
これは「夢枕に立つ」というアレでしょうか。
実は以前にもこういうのを見たことがあります。
あれは社会人三年目。
祖父の四十九日を終えてわりとすぐのことでした。
夢の中に白いもくもくを背負った祖父が立ちました。
紋付き袴という出で立ちです。
隣で黒留め袖を着た祖母がにこにこ笑っています。
あー、あの世で会えたんだ(°▽°
ほのぼのしておりますと、祖父が言いました。
°△°)次は〇〇さんがこっちに来るから用意しとくんやで。
〇〇さん…、名前が聞き取れません。
そうして二人はぼんやりと消えて、夢は終わりました。
ま、いっか(°_°
気にすることはないでしょう。ただの夢ですしね。
しばらくして、長く患っていた母方の祖母が亡くなりました。
もしや、〇〇さんとは母の母だったか。
夢枕のことを母に話すとぷんすかされました。
°△°)なぜ聞きそびれるのか。
そんなこと言われましても。
°△°)なぜ私の方に来なかったのか。
それはじいちゃんに聞いてみないと…。
遠い日の思い出です。
今回の夢枕で、父は夏の普段着で現われました。
ふつうに気づかいやらお諭しの言葉をいただき、
°△°)今日は〇〇で…、やから……。
父よ、用件がさっぱり分かりません。
それに私は今、ゆっくりお話を聞いている余裕はないのです。
父と対面しながらも私はトイレを探し続けました。
あっ、おトイレ発見(°▽°;
発見してはいけないトイレは洋式でした。
便座に座るともくもくが消え、夢は消え――。
私はお布団から飛び起きて走りました。
^・ω・^ で、どうなったの?
……間一髪、とだけ申し上げておきましょう。
^・ω・^ ご先祖~。
報告しなくてよろしい。
トイレから戻る途中で時計を見ましたら
午前1:58。
――父よ。
私が現実のトイレに行ってからでもよかったのでは。
それでも十分丑三つ時には間に合いましたよ。
父は何を伝えたかったのか。
それは分からないままなのです。
^ーωー^ トイレの夢には気をつけて。
あれ? そんな話だっけ。
^・ω・^トイレが見つかるのはいい夢なんだって。