朝、お外を見ましたら
雪降ってますがなー!(°△°;
♪ 明日は雪降り 積もらぬ先に 連れてお立ちよ 薄雪に~。
歌っている場合じゃありません。
実家に行かなくては、猫たちのごはんが。
実家の住民がいなくなったのは、2年前の今日。
私は猫のきゅるさんと二人で一夜を明かしました。
つけっぱなしのテレビ。
テレビの前にストーブ。
膝の上にきゅるさん。
以来、実家に通う日々が続いています。
ちなみにお葬式は仏式でした。
馴染みのお坊さんが、温かな言葉をくださいました。
「もう、悲しまんでもよろしい。
向こうさんの方がええところにおられますでな」
こんな感じだったと思います。
なぜ急にこんな話を、といいますと。
とあるお葬式のCMでぽろっと出てくる
「無宗教なのに…」
というセリフが気になったからです。
中学生の時にですね。
英語の先生にこう言われたのです。
「海外で『無宗教』って言っちゃダメ」
日本人は『宗教』に対して無頓着すぎる。
軽々しく『無宗教』なんて言ったら誤解される、と。
日本人の意識、変わりなし(°_°
私が中学生…三畳紀よりは最近ですけどね。
それでもかなり昔ですよ。
『無宗教』=何の宗教も信じていない人。
つまり、神を信じない『無神論者』と見なされるのだそうです。
多くの国々は宗教をベースに文化が成り立っています。
法律や道徳規範も宗教に基づいていたりします。
そういう国の人々にとって、
*神を信じない人は、他人が信じる神も認めない。
*どんな秩序も認めない。
『テロリスト』『無法者』と同じように感じられるんですって。
この人の価値観や倫理観はどうなっているのかしら、って、
不安に思われたりするらしい。
うっかり、海外の空港で
【宗教=NONE】って書いてしまうと、場合によっては
強制送還もアリだとか(°▽°;
実際には、日本人は無宗教どころじゃない。
国が『多宗教』というより、人が『多宗教』。
別にお葬式が何式だって、構わないんです。
結婚式だって、バリエーション豊かです。
☆神前結婚。
☆仏前結婚。
☆人前結婚。
☆教会で結婚(クリスチャンでない人も)。
何でもアリです。
もういい加減、国際化がどうの、という時代は過ぎました。
きちんと整理しておかないといけません。
▇無宗教:特定の宗教への信仰・または信仰そのものを持たないこと。
▇無神論:あらゆる神の存在を認めないこと。
▇不可知論:人知を超えたものはよく分からんので問題として扱わない。
ふかちろん(ー_ー;
また難しい言葉が出てきましたよ。
哲学用語ですね。
☆ざっくり『不可知論』:
・神様が存在する、とは証明できない。
・いない、という証明もできない。
・だから、神様については分からない。
「怪力乱神を語らず」ってやつですかね。
孔子さんも、人知の及ばないことについては語らなかったという。
よく分かりませんが、
『私は不可知論者です』
これも軽々しく言わない方がよさそうです。
そう言っていいのは、きちんと神様問題と向き合った人だけです。
メッキは簡単に剥がれます。
恥かきます(°_°
日本国内ですごしていれば、宗教を聞かれることはまずありません。
政治と宗教の話は、わりとタブーなのです。
問題になるのは海外に行ったとき。
特に何もこだわるものがなければ、
Shintoism and Buddism.
これでええですやん。
で、お葬式や結婚式は好きにしたらいいのです。
日本人の心の中に、
「特定の宗教にのめりこむのは恐ろしい」
という感覚があるのも事実なんですが。
「恵方巻きを食べなきゃ」
「ぽっくり地蔵にお参りを」
「パワースポット巡りに」
「今日のラッキーカラーは」
「あそこの踏切、出るらしい」。
こういう話題が普通にできる方は、
たぶん『無宗教』じゃないと思うのです。
きゅるさんの代わりにダイちゃん家族。
玄関口にノラ母たち。