やれることだけやってみる

マイナスからの畑作り。草と戦い、疲れたら猫といっしょに昼寝をします。

冬至の神さま

年も終わりの冬至の日

小さな神さま生(あ)れまして

初めてこの世に降りなさる

降りなさる

 

小さなおててに福を持ち

雪を踏み踏みひょこひょこと

村から村へと渡りゆく

渡りゆく

 

冬至の神さま 麦が好き

一日一本麦の根を

おいしおいしと召し上がる

召し上がる

 

冬至の神さま長居すりゃ

麦の根どんどん減ってゆく

麦がしんなり枯れてゆく

枯れてゆく

 

小さな神さま 犬嫌い

戌の日来ればすたこらさ

わんわ怖いと逃げなさる

逃げなさる

・・・・・・

【蛇足】

冬至の神さまに関する伝承を童謡仕立てにしてみました。

『犬が嫌いで戌の日に帰ってしまう』

というのは長野県北安曇地方に残る伝説です。

冬至は太陽が復活し始める日。

世界が更新される日でもあります。

この時期に各地で行なわれる「大師講」。

『大師』は古くは『大子(=神の子)』。

新しく生まれた神さまを祀るものだったとか。

冬至の神さまは謎まみれ。

調べ始めると沼にはまります。

 

※参考文献:つい読みふけってしまいます。