てっとぽ、てっとぽ、とてぽっぽ。
色づき始めたミカンのしたを、だいだい色の猫がゆく。
茶色く染まった草をかきわけ、緑のやわ草踏みしめて。
黄色いセイタカアワダチソウと、パリパリ乾いたヨモギ草。
奥にこんもり埋もれているのは、たっぷり実の生るキウイだ。
てっぽこ、てっぽこ、ぽてとっと。
ここまで歩いてきたけれど、ここから先は行き止まり。
はてさて一体どうしよう。困り顔して立ち止まる。
キウイの葉っぱの間には、赤い実つやつや光ってる。
キウイのツルにカラスウリ。不思議なこともあるもんだ。
※注:かき分ければ、中に本物のキウイフルーツがいます。
ざっざか、ざっざか、がっさがさ。
負けるな、進め。猫たちよ。
秋も終わりのこの季節。ヤブ蚊もいないぞ、へっちゃらだ。
タイガーアイかゴールドストーン。はたまたブラウンムーンストーン。
くるくる絡むツル草に、ころころこぼれる小さな実。
ヘクソカズラよ、早乙女花よ。
虫も嫌がる臭い草。冬になれば臭くない。
祝いのリースにちょうどいい。
ずるずるツルをひっぱれば、ひょっこり顔出す青キンカン。
秋の日ざしをたっぷり浴びて、おいしくなる日を待っている。
ごそごそ、ごっそり、もっそもそ。
お日さまポカポカいい天気。とろとろまぶたが重くなる。
猫は野道を引き返す。散歩はおしまい、昼寝にしよう。
すっぽり、こっそり、まったりこ。
ほどよく日陰で暖かい、枯れて乾いた草の上。
見つけた隠れ処(かくれが)独り占め。
ゆうらり、ゆうらり、そ~よそよ。
風がひいやりするまでは、ここでいったんひと休み。
ごろごろ、ぐうぐう、ひとやすみ。
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^・ω・^ では、おやつなど。
ひー。全身にイノコヅチの実がびっしり。
放浪から帰ってきたときは、草の実ひとつもついていなかったのに。
なんで畑に出ただけでこんなになるのか。
私が悪いのですか、そうですね。
おでこからしっぽこの先までブラシをかけて。
ひっくり返してお腹の草を取ろうとしたら、怒られました。
^ー_ー^ 自分でします。
このあとダイちゃんはクロにめっちゃ舐められていました。
^・ω・^ いろいろさぼるから、こうなるのです。